【インタビュー】「ザ・ボーイズ」キミコ役福原かれん&フレンチー役俳優がキャラ考察 ─ 互いの自由が「2人のメタファー」

2020年9月4日(金)よりシーズン2がいよいよ配信開始となるAmazon Originalシリーズ「ザ・ボーイズ」。配信開始に先がけて、THE RIVERでは製作者&キャストから届いたインタビューを5日連続でお届け中だ。
3日目は、複雑な人間模様が展開される本シリーズで、とりわけ親密な仲を築いてきたフレンチーとキミコをそれぞれ演じるトメル・カポンと福原かれんのインタビューをご紹介。以前、福原はシーズン2でのフレンチーとキミコの関係について「少し溝が出来る」と語っていたが、実際のところ2人の関係性には未だ謎が多い。そんな中、本記事では福原とトメルそれぞれが自身のキャラクターについて考察を加えている。ぜひチェックして頂きたい。
▼「ザ・ボーイズ」 インタビュー記事

「ザ・ボーイズ」キミコ役福原かれん、フレンチー役トメル・カポン インタビュー
── フレンチーはシーズン1でキミコを助けますが、なぜフレンチーはキミコを助けたのでしょうか?
トメル:とてもいい質問です。おそらく、シーズン1でフレンチーはどこか居場所が無かったんです。それで、ブッチャーの任務のために“ザ・ボーイズ”に加わるんですけど、何かしらの理由のようなものが必要になってくるんです。彼は好奇心の強い猫のようなもので。だから、キミコに気を取られるというか、彼女の中にあるエネルギーのようなものに惹かれるのだと思います。
倉庫で檻に閉じ込められたキミコを見つけた時に、自分自身を投影したのでしょう。ここだけの話として、より深く言えば、フレンチーは自分の内面を投影しているんだと思います。あの檻の中に(フレンチーの)内面を投影していて、それがキミコなんです。フレンチーにとって彼女を自由にすることは、自分自身を自由にすることでもあった。それが2人のメタファーなのだと思います。
── なぜ、キミコはフレンチーに心を開いたのでしょうか?キミコはとても獰猛でしたから。
福原:(笑)。確かに獰猛でしたね。
トメル:彼女はただ、強くて自立した女性ですよ(笑)。
福原:その通りです。(笑顔で)強い女性です。彼女が初登場するのは(シーズン1の)エピソード4ですが、彼女は囚われていて、人を信用できないという大きな問題を抱えています。人生の中でとても多くの人に滅茶苦茶にされてきていて、誰も信用することができないんです。信用できるのは自分だけなんです。なので、フレンチーが彼女を助けようとすると、彼を疑いの目で見ているんです。彼が良い人か悪い人は分かりません。会ったばかりですから。少しだけ信じても良い相手かと迷いますが、まだ確かではありません。
最終的にフレンチーが彼女(キミコ)のことを完全に自由にしてあげた時、解放するために鍵を外してあげた時、彼が何かしらの信頼関係を築くことができる相手かもしれないと思うようになります。だから、あとで彼のことを助けますし、その時には自分の命も顧みず助けているんです。

── 質問というよりお願いなのですが、「ザ・ボーイズ」は日本でもとても大人気なので、日本のファンにメッセージをいただけますでしょうか?
福原:本当ですか?
── はい!皆(シーズン2を)楽しみにしていますよ。
福原:(日本語で)こんにちは、おはようございます(インタビュー当日はLAが午後4時、日本が朝8時)。「ザ・ボーイズ」を日本でもご覧になって頂けている?みたいで本当にありがたいです。
── 大人気です!
福原:大人気!?ありがとうございます!Instagramとかでもコメントを頂くんですが、まだ日本に帰れてない?というか新型コロナウイルスのせいで遊びに行けてないので直接会う機会はないですが、見てくれてありがとうございます。サンキュー!
── ありがとうございます!日本でも東京コミコンがありますので、色々と落ち着いたら“ザ・ボーイズ”にも来ていただきたいです!
トメル:アリガトゴザイマス。
福原:サンキュー。
「ザ・ボーイズ」 シーズン2は全8エピソード。2020年9月4日(金) 第1話~第3話、第4話以降は10月9日まで毎週金曜日に配信。