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ルーク・スカイウォーカー役マーク・ハミル、『スター・ウォーズ』から卒業の意志語る ― 「先へ進む時だ」

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
写真:ゼータ イメージ

1977年『スター・ウォーズ』第1作から永遠の主人公ルーク・スカイウォーカーを演じてきた俳優マーク・ハミルが、ついに『スター・ウォーズ』卒業の意志を明かした。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)、そして『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)での本格再登場を経て、いよいよマークはシリーズを去る決意を固めたのかもしれない。英Games Radarのインタビューで語った。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。

『スター・ウォーズ』から「先へ進む時」

先日マークは、もはや『スター・ウォーズ』の新作映画に出演する気があまりないことを明かしていた。当時は「もうそれほど関心がないんです」と述べていたわけだが、どうやら、今ではシリーズ卒業に積極的といってすらよさそうである。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)で命を燃やし尽くしたルークについて、ファンや海外メディアは、完結編『エピソード9(仮題)』にルークがフォース・ゴーストとして登場する可能性を頻繁に尋ねてきた。しかしマークは、そうした未来を思い描いてはいないという。

「(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』については)一切考えていません。語られるべきルークの物語は終わったと思うんです。これ以上、僕に何ができるんでしょうか? (『スター・ウォーズ』から)気持ちを切り離していかないとな、と思ってますよ。」

こう述べている一方、『最後のジェダイ』の撮影終了後すぐ、マークはフォース・ゴーストとしてのルークを再び演じることを考えていたようだ。

「僕にとって大きかったのは、(『フォースの覚醒』で)ハン・ソロが殺されてしまったこと。もうハリソン・フォードとは一緒に仕事できない、ルークは二度とハンに会えないんですよ。つらかった、あれがメンバーを失った最初のショックでしたね。
それから(『最後のジェダイ』で)ルークにもある事が起こった。フォース・ゴーストとして復活することを考えていた当時は、“よし、次だ”って言ってたんですが、現実にキャリー・フィッシャーが亡くなってしまって。もう元には戻れないんだ、と。あれが僕にとっては、(『スター・ウォーズ』から)先へ進む時だという確かな暗示でしたね。」

ここでマークが語っているのは、もはや『スター・ウォーズ』再登板への関心についてではなく、マーク・ハミルという俳優の人生と『スター・ウォーズ』という作品の関係性だろう。ハリソンとキャリーがシリーズを去った現在、マークも再び『スター・ウォーズ』を離れる決心があるのかもしれない。そもそも新3部作への出演をマークが決意したこと自体、ハリソンが『フォースの覚醒』の出演にサインしたことだったのだ

また、新3部作の完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2018年7月末から撮影されることがわかっており、もしルークが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に登場するのであれば、すでにその出演オファーや準備は進んでいるものとみられる。このタイミングでマークが「先へ進む時」だとわざわざ述べたということは、おそらく『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に出演する可能性は低そうだ。とはいえ、2019年の12月に舌を出しながら人々の前に現れるマークの姿を期待したくなってしまうのだが……。

ちなみにマークは『最後のジェダイ』のラストシーンに触れながら、「僕らがいなくなっても、ここから永遠に映画が作られるんでしょうね」述べ、今後、若き日のルーク・スカイウォーカーをCGで復活させることにも前向きな姿勢を示している。したがってマークが本当に『スター・ウォーズ』を卒業したとしても、ルークが引き続き映画に登場する可能性はあるわけだ。ただし、それをファンが本当に望んでいるかどうかはまた別の問題だろう。

Source: Games Radar
写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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