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『ブラックパンサー』マイケル・B・ジョーダン、DC「スーパーマン」黒人版の独自企画を進行中

マイケル・B・ジョーダン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35852195080/

『クリード』シリーズや『ブラックパンサー』(2018)のマイケル・B・ジョーダンが、独自の「黒人スーパーマン」企画を米HBO Maxにて進行しているという。米Colliderが報じた。

スーパーマンとマイケルの関係性は2019年まで遡る。当時、マイケルがワーナー・ブラザース/DCコミックスと面会し、スーパーマンの新作にまつわるアイデアを提案したと報じられたのだ。その後、マイケルの企画が公に発表される、あるいは進捗が伝えられることはなかった。しかし新たな報道によると、マイケルの製作会社・Outlier Societyは、すでに「スーパーマン」のリミテッドシリーズのために脚本家を起用。マイケルはプロデューサーとして携わっており、自ら主演する可能性もあるという(ただし、出演に関しては現時点で正式関与していないとのこと)。

マイケルの企画する「スーパーマン」で主人公として検討されているのは、NEW 52!のアース2に登場したヴァル・ゾッド。最後のクリプトン人のひとりであり、両親が処刑されたあと、アース2で“2代目スーパーマン”となったキャラクターだ。コミックでも黒人として描かれているため、マイケルはコミックの設定に忠実な“黒人のスーパーマン”の映像化を検討しているとみられる。

その一方でワーナー/DCは、J・J・エイブラムス製作による黒人のスーパーマン映画(タイトル未定)を企画中。こちらは作家・ジャーナリストのタナハシ・コーツが脚本を手がけ、カル=エル/クラーク・ケントがクリプトン星から地球にやってくる物語になるという。コミックにおいてクラーク・ケントは白人として描かれてきたが、この映画版では設定を変更し、黒人俳優が演じる予定だ。

J・J版の企画が報じられてすぐ、ファンの間ではマイケルの就任を望む声が数多く上がったが、マイケル本人は出演の噂を否定。「話題に出してもらえるのはうれしいし、間違いなく褒め言葉だと思います。ただ、この企画は様子を見ていることにしています」とコメントした。Black Girl Nerdsによると、そもそもマイケルはカル=エルを黒人として描き直す企画には消極的で、ヴァル・ゾッドを主人公とする企画に興味を示していたという。

なお、マイケルは同じくDC原作の新作ヒーロー映画『Static Shock(原題)』のプロデューサーも務めており、こちらもHBO Maxオリジナル映画だと過去に報じられている。こちらは化学ガスを浴びたことから電気のスーパーパワーを手に入れた黒人少年、ヴァージル・ホーキンス/スタティックが主人公で、シリーズ化の可能性もあるとのこと。こだわりの企画をHBO Maxにて発表するケースが続くことになりそうだ。

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Sources: Collider, Black Girl Nerds

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。