「ムーンナイト」、サノスの指パッチンやマルチバースへの言及がなかった理由とは？脚本家が回答

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）ドラマ「ムーンナイト」は、これまでに製作されたMCUドラマとは異なり、独立した世界観を形成している。そのため、映画シリーズで描かれたサノスの指パッチンやマルチバースといった現在のMCU上でのイベントへの言及もなかった。

ゆえに、今まで一度もMCU作品を観たことがない人でも単独で楽しむことが出来る「ムーンナイト」。本シリーズで製作総指揮・脚本を手がけたジェレミー・スレイターが米The Directのインタビューで、そのような仕様になった理由を語っている。

「マーベルは常に同じことを繰り返さないよう意識していて、“手を出さないように”と早い段階から言われていた領域やトピックがありました。いつもマーベルは伸び伸びと、ユニバースの新しい一画を探検していたいのです」。それが、“指パッチン”や“マルチバース”だったようだ。

「『ワンダビジョン』や『ファルコン＆ウィンター・ソルジャー』、『ホークアイ』では、“指パッチン”についてすでに深く描かれているので、そこには近づかないようにしようという感じだったんです。そういった側面は避けようと。それと、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』や『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』で描かれているから、“マルチバース”にも近づかないようにしようといった具合になったんです。

そのような様々な領域があり、MCUは特定のアイデアやコンセプトに重きを置いているような気がします。なので、全てがマルチバースのストーリーであるかのように感じられないよう、そこから僕たちの作品をキッパリと切り離す必要があったんです。」

「ムーンナイト」で共同監督を務めたモハメド・ディアブは、以前のインタビューで「アベンジャーズはムーンナイトの存在を知っているのでしょうか？」と質問され、「ムーンナイトは彼ら（アベンジャーズ）が誰であるかを知っていると思います。彼らが彼ムーンナイトを知っているかと訊かれたら分かりません」と答えていたことがある。また、別のインタビューでディアブは、「今後10年はMCUに登場する」と語っていたため、将来的にマルチバースやサノスの指パッチンにまつわるムーンナイトのストーリーが展開される可能性はゼロではなさそうだ。

「ムーンナイト」はディズニープラスにて配信中。

Source:The Direct