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ジェームズ・フランコ主演『X-MEN』スピンオフは再びR指定映画に?「新しいジャンルへと導くつもり」

X-MEN
Photo by JD Hancock https://www.flickr.com/photos/jdhancock/3500203823

映画『X-MEN』シリーズの新作スピンオフ映画として製作される『マルチプル・マン(仮題)』について、主演・製作のジェームズ・フランコが語った。
20世紀フォックスによる『X-MEN』スピンオフ作品は、『デッドプール』シリーズや2018年公開『ニュー・ミュータンツ(原題:New Mutants)』、チャニング・テイタム主演『ガンビット(原題:Gambit)』など、近年精力的に製作・公開が進められている。その意欲的な作風も含めて、現在最も注目すべきムーブメントのひとつといっていいだろう。

The Hollywood Reporterの取材に対して、フランコは作品名や自身の役どころを明かしていない。ただし既報によれば、自らの分身を作り出し、コントロールする能力を持つミュータントであるジェイミー・マドロックス/マルチプル・マンを演じるといわれている。

「ハードなR指定」、「新しいジャンル」目指す作品に

作品名やキャラクターの名前を明かさないまま、フランコは「スーパーヒーローの製作を進めている」と明言。「どれだけ言っていいのかわからない」と前置きしながら、そのビジョンや方向性について語っている。

「僕がプロデュースして出演するんです。(製作は)初期段階ですよ。言えることは、まだまだ開発が必要だということですね。弟とラモーナ・フィルムズという会社を開いて、あらゆる映画を進めています。要は、新しい領域をどうやって目指すか。少しでも楽しんでもらいたいんです。[中略]観客のための映画を作りたくて。」

そしてフランコは、20世紀フォックスが『X-MEN』シリーズやスピンオフ作品で取り組んできた試みに賞賛を送っている。

「サイモン・キンバーグ(プロデューサー)やフォックス、『X-MEN』のスタッフが『デッドプール』(2016)や『LOGAN/ローガン』(2017)でやったことが僕は大好きなんです。あそこへたどり着くまでには時間がかかった…きっと10年くらい…ですが、彼らはハードなR指定を目指そうとしている。僕たちも、このスーパーヒーロー映画を新しいジャンルへと導いていくつもりなんです。『デッドプール』はアクション・ロマンティック・コメディ、『LOGAN/ローガン』は西部劇のようでしたよね。」

やはりキーワードは「R指定」と、近年の『X-MEN』スピンオフ作品と同じく「新しいジャンル」を目指す作品だということだろう。『デッドプール2(仮題)』は前作の方向性を継承するものだが、『ニュー・ミュータンツ』は明らかに青春ホラー映画を志向しているし、『ガンビット』もチャニング・テイタムいわく「観たことのないジャンルの映画」だとして『デッドプール』『LOGAN/ローガン』以降の作品になることが強調されている
ディズニーによる20世紀フォックスの買収交渉報道などから、『X-MEN』シリーズがマーベル・シネマティック・ユニバースに合流するのではないかという話題もあるが、こうした路線の勢いはまだまだ続くことになりそうだ。

ちなみに『マルチプル・マン』がいかなるストーリーになるのかは未知数だが、「R指定」という点にかぎっていえば、フランコ演じるジェイミーは分身のエネルギーを利用して敵を八つ裂きにする能力があるという。うーむ……。

Source: https://www.hollywoodreporter.com/news/james-franco-working-superhero-project-1061366
Eyecatch Image: Photo by JD Hancock ( https://www.flickr.com/photos/jdhancock/3500203823 )

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。