ニック・フューリー役で9本ものオファーを受けた当初「どれだけ生きてなきゃならんのだ」と驚いたサミュエル・L・ジャクソン ─ 好きなシーンは『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』

マーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、ニック・フューリーは複数の作品にまたがって登場し、アベンジャーズ結成を呼びかけるキーキャラクターだ。演じたサミュエル・L・ジャクソンは当初、なんといきなり9本もの出演契約を持ちかけられたことに驚いたという。
米GQのインタビューで、MCU創設期にマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギから「9本分の映画出演をオファーさせていただきます」と打診された。ジャクソンは「9本も映画をやるために、どれだけ生き続けなければならないんだ?」と仰天したということだ。
ハリウッド映画では、1本の映画製作に数年を費やすこともザラだ。9本も出演するとなると、向こう数十年は拘束されるのではないかと、きっと直感したことだろう。
実際には、ニック・フューリーの出演はカメオ登場が多く、2008年の『アイアンマン』、2010年の『アイアンマン2』、2011年の『マイティ・ソー』と『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、そして2012年の『アベンジャーズ』と、ジャクソンは矢継ぎ早に出演をこなした。そのスピード感の例えとして「まさか2年半で9本も映画を作るつもりだったとは、思いもしなかった」と語るジャクソンは、一連のクロスオーバー出演について「クレイジーだね!契約も使い切った。うまくった」と振り返っている。
最初は9本のオファーだったというが、実際には直近の『マーベルズ』(2023)に至るまで12本の映画と、ドラマシリーズ「シークレット・インベージョン」(2023)に出演。「エージェント・オブ・シールド」へのゲスト出演や「ホワット・イフ…?」での声優業もこなした。
好きなシーンについては、『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』(2014)で、車両を運転中に警察や特殊部隊に取り囲まれるシーンと語るジャクソン。場の状況を冷静に読み、次の一手を考える様が、「まさにニック・フューリーらしい」と気に入っているようだ。
そんなジャクソンだが、フューリー役を演じることを楽しく思っているようだ。アカデミー賞など賞レースの結果に振り回されることにウンザリしており、「ニック・フューリーとか、メイス・ウィンドゥをやってライトセーバーを持っている方が楽しい」と話したことがある。
MCUでは今後、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』などのクロスオーバー大作が控えている。地球上のヒーローを総動員しなければならない戦いが待っていそうだから、きっとニック・フューリーもまた活躍することだろう。
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Source:GQ