クリストファー・ノーラン、新作は映画3本分のボリュームに ─ ロバート・パティンソンが示唆

『ダークナイト』3部作や『インターステラー』(2014)、『ダンケルク』(2017)などの映画監督クリストファー・ノーランによる新作映画(タイトル未定)は、どうやら破格のスケールとボリュームで届けられることになりそうだ。
出演者のひとりである、『トワイライト』シリーズや『グッド・タイム』(2017)のロバート・パティンソンは、米azcentral.comにて、本作が「映画3本分」の内容になっていることを示唆している。久々の大作出演を決意した理由について、以前「クリストファー・ノーランの映画だから」だと述べていたロバートは、今回このように語っているのだ。
「俳優としてコントロールできるのは、映画に出るのか、あるいは出ないのかということだけ。重要な監督とご一緒することは、自分自身の選択に自信を与えてくれるんです。だからクリストファー・ノーランの大作に出るんですよ。長年見てきた中で、一番クレイジーな作品ですよ。映画3本分の長さ(length)があるんです。」
ここでロバートは「長さ」と述べているが、もし実際に脚本の長さが映画3本分なのだとすれば、それは到底1本の映画に収まるものではないだろう。したがってロバートは、作品の要素が映画3本分ある、それくらいのボリュームと充実感を保証できる作品だと言っているものとみられる。仮に映画1本を80分とみても、本当に3本分あったら4時間の超大作になってしまうのだ。ちなみにノーラン監督作品のうち最も長いのは、『インターステラー』(2014)の2時間49分。思い返せば『インターステラー』も、とても映画1本とは思えない内容だった……。
2019年4月現在、ノーランによる新作のプロットは明かされておらず、その内容は謎に包まれたまま。「大スケールの革新的ブロックバスター映画」だと伝えられているほか、ジャンルは「世界をめぐる冒険映画」で、ノーラン作品ではおなじみの「時間」がテーマに関わっているほか、『インセプション』(2010)に通ずる要素も含まれているという。ちなみに、ロバートは本作の脚本を「夢のような出来栄え」だと絶賛していた。
出演者はロバートのほか、『ブラック・クランズマン』のジョン・デヴィッド・ワシントン、『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のエリザベス・デビッキら。タイトルやストーリー、その他キャストの正式発表が待たれる。
クリストファー・ノーランの新作映画(タイトル未定)は2020年7月17日に米国公開予定。
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Source: azcentral