『ロケットマン』カンヌ映画祭から写真たっぷりレポートが到着 ─ タロン・エジャトン、『ボヘミアン・ラプソディ』との比較も「うれしい」

『キングスマン』シリーズのタロン・エジャトン主演、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)最終監督デクスター・フレッチャーのタッグによるエルトン・ジョンの伝記ミュージカル『ロケットマン』が2019年8月23日(金)に全国公開される。
このたび、2019年5月16日(木曜日・現地時間)に開催された第72回カンヌ国際映画祭での世界初上映とレッドカーペットよりレポートが到着。翌17日(金曜日)の公式記者会見では、大勢の記者を前にして本作の魅力を語った。

『ロケットマン』プレミア上映&レッドカーペット
第72回カンヌ国際映画祭にて、『ロケットマン』はアウト・オブ・コンペティションに選出された。レッドカーペットには、エルトン・ジョン役として主演を務めたタロン・エジャトンやデクスター・フレッチャー監督、製作を務めたエルトン・ジョン本人のほか、エルトンのマネージャーであるジョン・リード役のリチャード・マッデン、エルトンの母シーラ役のブライス・ダラス・ハワード、エルトンの子供時代を演じたキット・コナーが登場した。
記念すべき世界初上映とあって、キャスト&スタッフは終始ハイテンション。タロンはエルトンとハグを交わし、エルトンのほどけた靴紐を結び直すなど、映画製作を通して築き上げた絆を示したという。また会場には、世界各国から集まった約400名の記者と観客が詰めかけた。一同はファンからの歓声を浴び、記念撮影などにも快く応じる姿も見せている。なおレッドカーペットには、エルトンの共作者である作詞家バーニー・トーピン、女優のジュリアン・ムーアもゲストとして登壇した。
続けて行われたプレミア上映では、終了後に大歓声とともにスタンディングオベーションが巻き起こり、エルトン本人にも万雷の拍手が寄せられた。感極まったタロンが涙を流し、エルトンも喜びを噛みしめ、しっかりと肩を抱き合う場面も。
上映のアフターパーティーでは、本作のタイトルでもあり、劇中でも披露される名曲「Rocket Man」をエルトンとタロンがデュエットで披露。ピアノを弾きながら満面の笑みで歌うエルトンと、持ち前の美声を響かせるタロンは、アイコンタクトを取りながら楽しげにパフォーマンスを見せた。
『ロケットマン』記者会見
2019年5月17日(金)に実施された公式記者会見には、タロン・エジャトン、リチャード・マッデン、ブライス・ダラス・ハワード、そしてデクスター・フレッチャー監督の4人が登壇。『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたフレッチャー監督の最新作であり、エルトン・ジョン本人がプロデューサーを務めていることからも本作の注目度は高く、会見には200人以上のマスコミ関係者が出席した。

フレッチャー監督は、『ロケットマン』の主人公であるエルトン・ジョンについて「この映画の原動力でした」と語る。
「脚本はエルトンの口述から生まれたもの。彼は長い間、アーティストとして共同作業に取り組んできた方です。だから寛大かつ理解ある態度で、僕たちが作りたいように映画を作る自由を与えてくれました。彼がこの映画を気に入ってくれたのは、僕たちにとって非常に大切なことなんです。」
主演のタロンはエルトンを「世界中から愛されている、まるで“現象”のような存在」だと形容。「多くの人が自分の一部のように感じていて、人生の思い出の一部としてエルトンの曲を覚えているんです。彼を演じられて光栄です」と話し、プレミア上映で涙を見せたことには「間違いなく僕の人生にとって最高の瞬間でした。ちょっと感情的になりすぎちゃったかな」と笑顔でコメントした。
また、エルトンのマネージャーであるジョン・リードを演じたリチャード・マッデンは、自身の役柄について「映画の中では悪役的な存在ですが、ジョンにとっては魅力的な男でカリスマ性もあった。彼を知る人は誰もがそう言うんです」と話した。エルトンの母親シーラ役のブライス・ダラス・ハワードは「この映画は、物語と音楽の両方を提供してくれる最高のスペクタクルだと思います。一人よりも大勢で体験してほしい」と述べ、劇場体験としての完成度の高さをアピールしている。

『ロケットマン』と『ボヘミアン・ラプソディ』
『ロケットマン』は、大ヒットを記録した『ボヘミアン・ラプソディ』に次ぐ「音楽伝記映画」であり、しかもフレッチャー監督は同作を仕上げたキーパーソンでもある。米Varietyなど複数のメディアによれば、タロンは『ボヘミアン・ラプソディ』を「類まれなる作品」と絶賛し、比較されることも「避けられない」と語ったとのこと。2本の映画について、タロンはこのように語ったという。
「僕たちの映画は(『ボヘミアン・ラプソディ』とは)まったくの別物。こちらはミュージカルで、俳優が自分で歌わなければいけません。一方、伝記映画は必ずしもそうではないですよね。もちろん、あの映画のラミ・マレックは本当にすばらしい演技でした。彼は現在もっとも才能のある俳優の一人だと思います。(映画を)同じように語ってもらえるのは光栄なこと。比べられるのもうれしいですよ。だって、こうした映画が求められているという証明でもありますから。」
『ロケットマン』カンヌ映画祭 ギャラリー





















映画『ロケットマン』は2019年8月23日(金)全国ロードショー。
『ロケットマン』公式サイト:https://rocketman.jp/
エルトン・ジョン 日本公式サイト:https://www.universal-music.co.jp/elton-john/
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Sources: Variety, Deadline, The Hollywood Reporter