うっかりラファロ、『アベンジャーズ』次回作のタイトルとクライマックスをめちゃくちゃネタバレしてしまう ─ 監督「君はクビだ」

「信じられない!本当に言っちゃった!過去最大のネタバレ情報ですよ!」とジミーが驚くように、このトークスタジオには多数の観覧客が集まっている。いくら放送時に自主規制音をかけられたからって、観覧客たちは直接聞いているのだ。「もうバレてるみたいだから大丈夫だよ」と念を押すラファロだが、何を根拠にしているのかは分からない…。
欲張りなジミーが「もっとネタバレ情報をくれません?」とせがむと、さすがのラファロも悶えるように笑う。「ダメだ、ダメだ!」とソファから跳ね上がるが、「オーケー、じゃぁコレを」と言いながらすぐに戻る。ラファロ、そろそろその辺にしておいたほうが…。
「ひとつ、すごく興奮したことがあるんですけど、これくらいなら言っていいと思う。[ピー]最後の戦いで、ブルー・バナーが彼の…」
以降、”ピー”という自主規制音がひたすら続くなか、ラファロは「最後の戦い」のシーンを熱っぽく語る。頭をかきむしりながら「で、彼が目覚めて、こう言うんです。”うわぁ、[ピー]!”ハルクに変身して、シャツを破るんです!」
熱くなりすぎて、ソファから立ち上がるラファロ。つられたジミーも夢中になって立ち上がる。ここからはもうほとんどが自主規制音で、何を話しているかは全くわからない。ただしラファロのオーバーな動作からは、ハルクが大暴れするアクションが想像される。「ブーン!ハルクが空中にジャンプして、飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ!」ついにソファに登ったラファロ。「そしてそれを掴む!」ジミーも隣で「信じられない!」と大興奮だ。
ラファロは「…で、ニューヨークの街に来る!」と叫びながらソファの裏側に飛び降り、スタジオに設置されたニューヨークの街並のセットをひとつ手に取ると、ハルクさながらに振り上げようとする。さすがのジミーが「いかん!やめてくれ!ネタバレはもういい!映画を観させてくれ!さすがに言い過ぎだ!」と制止に入ったところで、ラファロはネタバレ・モンスターから我に返ったのだった…。
ラファロおじさん、本当なの?
マーク・ラファロによるこの一連のネタバレ猛攻撃が、事実なのかは全く分からない。マーベル・スタジオのメディア・アプローチはメタ的な意味で極めて高度だからだ。
以前にはスパイダーマン役のトム・ホランドが情報漏えいをした風を装って、最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の正式タイトルが発表されたことがある。トム・ホランドもまたマーク・ラファロと並んで、その口元の緩さから大人たちに目をつけられている人物。「またホランドがネタバレをしたのか」という話題がファンの間では一種のネタとなっており、マーベル・スタジオはこれを逆手にとっていたのである。
もちろん、これが放送に乗っている以上、やはり「最後の戦い」のネタバレ再現も含めてすべてが仕込まれたジョークであると考えるのが一般的だ。オチとして、放送後のマーク・ラファロのTwitterにはこんな書き込みがされているのである。
.@JimmyFallon, I trust that you will cut my spoiler slip on the show tonight. That was “off the record” homey. Please don’t get me in trouble with Marvel (Barry) again. DM me back. M
— Mark Ruffalo (@MarkRuffalo) 2018年10月5日
「ジミー・ファロン、今夜の番組のネタバレ部分は全てカットしてくれるって信じてますからね。あれは”オフレコ”ってことで。もうマーベル(バリーさん)に怒られたくないので。DMください。」
Mark, you’re fired.
— Russo Brothers (@Russo_Brothers) 2018年10月6日
ルッソ兄弟(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と次回作の監督)
「マーク。君はクビだ。」
Source:The Tonight Show Starring Jimmy Fallon
Eyecatch Image:Photo by Gage Skidmore