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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ルッソ監督、世界規模の大作ドラマをAmazonで制作 ― 「物語の限界を再定義する」

アンソニー&ジョー・ルッソ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でハリウッドのトップ・クリエイターへの仲間入りを果たしたアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、Amazon Studiosとのタッグで世界規模の大作ドラマシリーズを手がけることがわかった。米The Hollywood Reporterをはじめ複数のメディアが報じている。

Amazon Studiosは、ルッソ監督が手がける本企画を「画期的な世界規模のテレビ・フランチャイズ」と説明。その詳細は不明だが、「ストーリーテリングの限界を再定義する野心的なコンセプト」が掲げられた「視野が広く、重層的な内容」になるとのことだ。
また、その出発点となるシリーズ(“mothership series”)は、複数の言語で制作される各地のシリーズを始動させる内容とのこと。各地のシリーズは視聴者のエンターテインメント体験を増強し、より多層的なイメージの世界へと観客を誘っていくものになるようだ。

今回の告知にあたって、Amazon Studios代表のジェニファー・サルケ氏は以下のコメントを発表している。

「ルッソ兄弟は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での自らのビジョンによって、ポップカルチャーにおける優れた創作の指標に衝撃を与えました。二人は映画の規模と達成度について、世界中の観客のハードルを上げてみせたのです。今回のプロジェクトで、Amazon Primeの利用者に同じことが起きることが楽しみでなりません。アンソニー&ジョー・ルッソ、AGBO Studios(編注:二人の制作会社)との仕事に、彼らがこの信じがたい、多面的で国際的なフランチャイズを手がけることに興奮しています。」

また、このプロジェクトを監督するため、ルッソ監督には創作面での自由を確保することが契約上認められているという。世界規模でAmazonが仕掛ける巨大プロジェクトを任され、しかも作りたいものを作れる状況を手にしたわけである。二人がマーベル・シネマティック・ユニバースでの成功を経て、いかに大きな飛躍を遂げたかがうかがえるというものだろう。

なおルッソ監督は現在、同名グラフィック・ノベルをドラマ化する「デッドリー・クラス(邦題未定、原題:Deadly Class)」の製作総指揮を務めているほか、今後は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のアンディ・ムスキエティ監督とのコラボレーションによる「The Electric State(原題)」、コミック「クァンタム&ウッディ」の映像化企画、『ブラックパンサー』(2018)のチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務める映画『17 Bridges(原題)』などをプロデュースする予定。『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の制作が終わらないうちから、いったい向こう何年間のスケジュールが埋まっているというのか…!?

Amazon Studios製作、アンソニー&ジョー・ルッソ監督による新作ドラマシリーズのタイトルおよび制作・配信時期は不明

Sources: THR, Variety, Deadline
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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