『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットは「妥協なし」 ─ 音楽はジャンキーXL&ハンス・ジマー

DC映画ユニバースのクロスオーバー映画『ジャスティス・リーグ』(2017)のザック・スナイダー監督が、本来のビジョンに基づく「スナイダー・カット」(正式原題:Zack Snyder’s Justice League)について改めて意気込みを語った。
米国のSNS「Vero」にて、スナイダー監督は「2017年の公開版と2021年に観られるもの(スナイダー・カット)はどう違うんでしょうか? ご自身のバージョンに妥協はありますか?」と問われるや「妥協なし」と応答。それどころか、わざわざ「2017年のはすべてが妥協」とさえ言い添えた。
製作中のスナイダー・カットでは、もともと『ジャスティス・リーグ』のヴィランとなる予定だった“幻の悪役”ダークサイドが復活。ステッペンウルフのデザイン、クライマックスの「空の色」が修正されることも明かされている。さらに『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)に登場したロビンのコスチュームに秘められた謎にも「ヒントあり」といわれているほか、監督は、同作でケビン・コスナーが演じたジョナサン・ケントの再登場さえ“ウインクの絵文字”で示唆した。まさにザック・スナイダーのビジョンに忠実なバージョンが誕生する、ということだ。
またスナイダー監督は、もともと音楽を担当する予定だったジャンキーXL(トム・ホーケンバーグ)が本作に登板していること、『マン・オブ・スティール』(2013)『バットマン vs スーパーマン』の音楽を手がけた名匠ハンス・ジマーも参加していることを認めている(劇場公開版の音楽は、スナイダーの途中降板にともなってダニー・エルフマンに交代となった)。ただし、ハンスによる音楽が既存曲の再使用なのか、それともハンスが新たに提供する楽曲なのかはわからない。
以前よりスナイダーは、来たるスナイダー・カットが劇場公開版とはまったく異なる、新たな作品になることを明かしていた。米ワーナー・ブラザースは完成に向けて追加予算を投入し、その費用は3,000万ドルにも及ぶとみられている。配信は2021年、米HBO Maxにて。作品の形式は未定で、約4時間の映画となる可能性も、全6章のテレビシリーズとなる可能性もあるという。
▼「スナイダー・カット」の記事
Sources: Zack Snyder / ComingSoon.net, CBR.com(1, 2)