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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にグリーンゴブリン参戦の噂、ウィレム・デフォーの発言から考える

ウィレム・デフォー

もしも本当だったらアツい展開だが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に、サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)でヴィランのグリーン・ゴブリン/ノーマン・オズボーンが登場するのではないかという噂が、ファンの間で囁かれている。

『スパイダーマン』ノーマン・オズボーンといえば、軍事企業「オズコープ」の社長で、パワー増強剤によって別人格が暴走、グリーンゴブリンと化してスパイダーマンを苦しめた。息子ハリーとの関係もこじれ、スパイダーマン対グリーンゴブリンの戦いはピーターとハリーのふたりにとって、3部作を通じての大きなトラウマとなっている。

一方の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、複数の世界観が交わる(マルチバース)という、前代未聞の展開が予想されている作品。既に、『スパイダーマン2』(2004)ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)エレクトロ(ジェイミー・フォックス)の参戦が伝えられているから、グリーンゴブリンが登場しても決しておかしな話ではない。

グリーンゴブリン登場の可能性の噂の発端は、2021年5月に米Colliderのポッドキャスト番組で、デフォーが『ノー・ウェイ・ホーム』のメイン・ヴィランになると伝えられたためだ。これまであくまでも水面下での噂情報に過ぎなかったが、この度ウィレム・デフォーが気になる発言を見せている。米Colliderとのインタビューで、「最近撮影した、今年撮影した映画についてお聞かせください」という質問をされた時の応答に着目してみよう。

「ちょうどギリシャのフィルムメーカーと、ドイツで『Inside』という映画の撮影を終えたところです」と話すデフォーはこれについて手短に振り返り、続けて「別のやつは、最近やっているものですが、(告知の)準備ができるまで待ちたいと思います」と話しているのである。この「別のやつ(the other things)」というのが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のことを指しているのではないかと、ファンは推理しているのだ。

デフォーの出演状況を整理して考えてみよう。まず、ロバート・エガース監督作の『The Northman(原題)』の撮影は昨年(2020年)の夏から冬に行っている。オスカー・アイザック主演、マーティン・スコセッシ製作の『The Card Counter(原題)』の撮影は2020年7月に、ギレルモ・デル・トロ監督の新作『Nightmare Alley(原題)』は2020年12月に終了しているはずだ。ほか、ヨルゴス・ランティモス監督作で、マーク・ラファロやエマ・ストーンと共演する『Poor Things(原題)』もあるが、こちらはまだ製作が発表されてまもなく、撮影も2021年後半になると伝えられるから、「最近撮影した映画」という質問で回答するとは考えづらい。

これらを基に推理すると、今回話している「別のやつ」が、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』への出演を指しているという可能性も、否定することはできない。『ノー・ウェイ・ホーム』撮影は、2020年10月に開始されていて、主要撮影は2021年3月に終了したと見られるが、追加撮影に参加しているケースもありえる。現時点で考えられるのはここまでだが、後は本人も言う「準備ができるまで」待つほかない。あくまでも、現時点では“噂”だ。

それにしても、もしも本当にデフォーがグリーンゴブリン役を再演するなら、一体どのような形で『ノー・ウェイ・ホーム』に現れるのだろう。ノーマン・オズボーンは死後もシリーズに亡霊やトラウマとして姿を見せていたが……。

ちなみにデフォーは2019年9月に来日した際、THE RIVERとのインタビューで、自分が出演して以降の『スパイダーマン』映画は観ていないと話していた。「『スパイダーマン』では素晴らしい経験をさせてもらったんですけど……、その後のスパイダーマン映画は追いかけていないんです。だから、新しいやつ(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)も観ていないかな……」。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2021年12月17日米国公開予定。

Source:Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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