「イカゲーム」アメリカ版スピンオフが中止、デヴィッド・フィンチャー監督が離脱

デヴィッド・フィンチャー監督が手がけると報じられてきた「イカゲーム」英語版スピンオフが、Netflixで企画見送りとなったようだ。米The Playlistが報じている。
企画の仮題は『Heckler(原題)』。韓国版「イカゲーム」をもとにしたアメリカ版として構想されていたが、撮影はイギリスで行われる予定だったという。脚本には、英ドラマ「Utopia -ユートピア-」(2013-2014)や「サード・デイ 〜祝祭の孤島〜」(2020)のデニス・ケリーが起用されていた。
フィンチャー版「イカゲーム」は2024年に存在が報じられ、2025年1月にはオリジナル版のクリエイター、ファン・ドンヒョクも「Netflixにはひとつの計画があります」「彼らはこのアイデアを捨てるつもりはありません」と認めていた。ただし、Netflixがシリーズの製作やタイトル、撮影スケジュールを正式に発表したことはなかった。
フィンチャー版をめぐっては、2025年に配信されたシーズン3最終話で、ケイト・ブランシェットがロサンゼルスのリクルーター役としてサプライズ登場したことも話題となった。劇中では、アメリカでもゲームの参加者集めが行われていることが示唆されており、フィンチャー版への布石ではないかとの見方が広がっていた。
フィンチャーとは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)で組んだブランシェットも、当時は英語版への関与について「私もまだ何も知らないんです」と否定しながら、「私は何事に対してもオープンです」「デヴィッドとまた一緒に働けたら嬉しい」と前向きに語っていた。
しかし今回の報道によると、ブランシェットがフィンチャー版に関与していた形跡はなく、同企画も彼女のリクルーター役を前提として開発されたものではなかったという。ファン・ドンヒョクも、シーズン3のカメオとフィンチャー版との関連性を否定していた。ブランシェットが今後「イカゲーム」シリーズに再登場する可能性は残されているものの、少なくともフィンチャー版で続投することはなさそうだ。
関係者によれば、Netflixが「イカゲーム」のアメリカ版を積極的に検討していた時期に企画が始動したものの、数年にわたる開発期間と社内体制の変化を経て、シリーズ展開の優先順位が変化。フィンチャーが別の映画に移ったことで企画も勢いを失い、現在はNetflixの構想から外れているという。
Netflixは現在、ひとつの英語版を中心に展開するのではなく、それぞれの国や市場に合わせた作品を検討しているとも伝えられている。ただし、フランス版やノルウェー版などが考えられるとの例はあくまで情報提供者による推測であり、現時点で具体的に進行している地域版は確認されていない。
一方、フィンチャーが現在仕上げに取り組んでいるのが、ブラッド・ピット主演『ジ・アドベンチャーズ・オブ・クリフ・ブース(原題:The Adventures of Cliff Booth)』だ。クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)から、ピット演じるクリフ・ブースの新たな物語を描く。
本作は主要撮影を終えているが、2026年8月にはピットを迎えた数日間の再撮影・追加撮影を実施。一部の大型セットも組み直されるため、秋の映画祭には出品されないという。
追加撮影では、当初の撮影監督エリック・メッサーシュミットが『THE BATMAN-ザ・バットマン- PART II』に参加しているため、フィンチャー作品でおなじみのジェフ・クローネンウェスが代役を務める。クローネンウェスは『ファイト・クラブ』(1999)『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)『ゴーン・ガール』(2014)でフィンチャーと組んできた撮影監督だ。
『ジ・アドベンチャーズ・オブ・クリフ・ブース』の舞台は、前作から8年後となる1977年。2026年11月25日より世界のIMAX劇場で2週間限定上映され、12月23日からNetflixで配信開始となる。
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Source:The Playlist






























