【解説】『ワイスピ』ヴィン・ディーゼル VS ドウェイン・ジョンソンはなぜ不仲に?確執の歴史まとめ

ありがとう、ヴィン……友情の花再び開く
すると、ここで事態は軟化。基本的に沈黙を貫いていたヴィンの方から、ドウェインに歩み寄るような出来事があった。2019年にドウェインが結婚した際、彼のInstagramにおめでとうメッセージを送ったのだ。気を良くしたドウェインは「『スーパーコンボ』をサポートしてくれたブラザー・ヴィンに感謝」「結婚のお祝い、ありがとう」と返し、「すべての道はひとつに繋がる。トレット、また会えるのを楽しみにしてる」とウインクまでしてみせたのだ。
続いて、タイリースもドウェインと和解。「俺とザ・ロックは、和解しましたよ。4時間話し合いました。とても良かったです」と明かしたのだ。さらに後日、タイリースはドウェインと「一日おきに電話してる」仲になり、「20回くらい電話した」ほどマイメンになったとも語っている。「俺ら2人でどっちの方が長い留守電を残せるかを勝負してるんすよ」。
しかしこの後、とんでもない事態が!
これで一件落着……と思いきや、ここからまさかの展開を迎える。お互いに余計なことを言ったせいで、また確執が再発し始めてしまうのだ。

今度のきっかけはヴィンの発言だ。シリーズに途中合流したドウェインの参加当初のことを振り返り、「労力はたくさんかかりましたが、時には愛のムチを与えることで、そうしたものをやりきらなければいけませんでした」とコメント。これがドウェインにとって、上から目線じゃねぇかとカチンとくるものだったようで、またしてもこんな反撃コメントが飛び出してしまうのだ。
「あれは笑った、大笑いでした。みんな笑ったんじゃないかと思いますね。もう、これぐらいにしておきましょうよ。俺は彼らの成功を願っているし、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の成功も願っていますよ。10作目と11作目、その後の『ワイルド・スピード』の幸運も祈っています。俺なしで作られる映画のことをね。」
どこまでも分かり合えない2人。一時はいい感じに理解し合えたはずなのに、結局2人は対向車線に逆戻りだ。プロデューサーのガルシアも状況を見かねて、「ドウェインは『ワイスピ』チャプターを閉じる決意を固めた」「彼は『ワイスピ10』(ファイヤーブースト)と『ワイスピ11』には出ません」と断言してしまったのだ。今後は、ヴィンらがいるメインサーガに干渉されず、『スーパーコンボ』に続く独自のシリーズを進める意向だという。
さらに悪いことに、ドウェインは別の取材でもヴィンへの皮肉や悪口を続けている。その口ぶりからすると、とにかくドウェインはヴィンのことを徹底的に嫌っており、また張り合っているようだ。程なくしてドウェインは、『ワイスピ』シリーズへの参加は『スーパーコンボ』の続編で終わりにしたいとの旨も話すようになっている。