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ゲーム『ブレードランナー 2033:ラビリンス』製作決定、トレーラー映像が米公開 ─ 25年ぶりのゲーム化

https://www.youtube.com/watch?v=QCgmRTexkEU

『ブレードランナー』が25年ぶりにビデオゲーム化される。ゲーム『ブレードランナー 2033:ラビリンス(原題)』がSteamおよび家庭用ゲーム機にて発売されることが米国で発表され、あわせてトレーラー映像も公開された。

タイトルの通り、物語の舞台は2033年。2022年に発生した大停電ののち、もはや追うべきレプリカントがいなくなった世界のブレードランナーを描くストーリーとなる。

公開されたトレーラーは、「大停電の中、人々はいろいろなものを失った。俺は幸運だ、仕事を失っただけだったから」とのナレーションから始まる。「しかし今、戻るようにと求められた。断片を集め、今はもう存在しない場所で別人として生きる。そこで、お前は俺を見つける。死者の地で」。

フィリップ・K・ディック著「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に基づく『ブレードランナー』(1982)は、2019年のロサンゼルスを舞台に、元捜査官のリック・デッカード(ハリソン・フォード)が、殺人を起こしたレプリカント(人造人間)を追跡する物語。続編『ブレードランナー 2049』はその30年後の2049年、捜査官の“K”(ライアン・ゴズリング)が、世界に新たな危機が迫る中、行方不明のデッカードを捜す物語だった。

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『2049』の劇中では、2022年に原因不明の大爆発・大停電が発生し、レプリカントが非難を受けたこと、翌2023年にレプリカント禁止法が制定されたことが描かれている。この設定から派生したのが、3本の短編映画『ブレードランナー ブラックアウト 2022』『ブレードランナー 2036:ネクサス・ドーン』『ブレードランナー 2048:ノーウェア・トゥ・ラン』(いずれも2017)。さらに、アニメシリーズ「ブレードランナー:ブラック・ロータス(原題)」(2021)では、2032年のロサンゼルスで逃亡するレプリカントの物語が描かれていた。

したがって、シリーズ全体の時系列としては、本作の物語は「ブラック・ロータス」翌年の出来事。『ブレードランナー』の権利を有する米アルコン・エンターテイメントは、シリーズの時系列を管理する役職を用意していることを2021年に明かしていたから、なんらかのリンクが用意されている可能性もあるだろう。

本作『ブレードランナー 2033:ラビリンス』の詳細は、追ってSteamの公式ページ(英語)にて発表されるとのこと。現時点では日本語サポートの予定はないようだが、家庭用ゲーム機でのリリースも予定されているだけに、日本語でのプレイも実現することを祈りたい。

なお『ブレードランナー』シリーズとしては、初のドラマシリーズ「ブレードランナー 2099(原題)」も米Amazonにて企画進行中。1作目の公開から40年、この物語はメディアを超えてさらに広がっていく。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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