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『君の名前で僕を呼んで』続編、製作遅れの要因はスケジュールか ─ 「思いはまだある」と監督は前向き

君の名前で僕を呼んで
『君の名前で僕を呼んで』©Frenesy, La Cinefacture

ティモシー・シャラメ&アーミー・ハマー共演、2017年公開の映画『君の名前で僕を呼んで』の続編企画の現状について、前作のルカ・グァダニーノ監督が口を開いた。コロナ禍の影響で製作に滞りが生じていると伝えられていた続編企画だが、果たして…?

続編は、2018年12月にグァダニーノ監督が構想の存在を明かしてから、その進捗に注目が集められていた。2020年4月、グァダニーノ監督はハマーとシャラメが続投することを明言。その一方で、2020年に入って予定されていた続編の脚本家との面会が、コロナ禍の直撃によりキャンセルになってしまったとも伝えていた。

それ以降、続編に関する進捗は聞こえてこなかったものの、このたび米Deadlineの取材でグァダニーノ監督が現状を明かした。「本当のことを言うならば、思いはまだそこにあります」と続編について言及したグァダニーノ監督だが、ひとまずはこのほか複数控えている新作映画を優先させていく模様。2021年5月27日(現地時間)より撮影開始となった最新作『Bone And All(原題)』について「今はこの映画に取り組んでいます」と監督。「そして、できればすぐに『スカーフェイス』(リメイク版)を撮ることになっていくでしょう。私は多くの企画を抱えていて、まずは大西洋側(アメリカ側の企画)に集中して作りたい映画を作っていきます」と語っている。

グァダニーノ監督のほか、『Bone And All』で再タッグを飾るシャラメも、『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編映画や若き日のウィリー・ウォンカを演じる新作映画『Wonka(原題)』など、複数の企画を今後に控えている。『君の名前で僕を呼んで』の続編企画が難航している最大の要因は、監督やキャストのスケジュールの都合ということになりそうだが、懸念事項は他にもある。

続編への続投が判明していたアーミー・ハマーを巡る不祥事だ。2021月1月、ハマーの元恋人と名乗る女性が、ハマー本人から送られたという不適切な内容のメッセージを公開。その後、主要メディアによる流出疑惑報道を受けて、ハマーは同時点で控えていた複数の出演作から降板することとなった。同年3月中旬には、2017年に性的虐待を受けたという匿名の女性がハマーに対して告発したことを受けて、ロサンゼルス市警がハマーを容疑者とした捜査を開始。ハマー自身は容疑を否認しているものの、彼のハリウッドでのキャリアには逆風が吹いているのが現状だ。

ハマーを巡る問題が、『君の名前で僕を呼んで』続編の製作にどれほど影響を与えているのかは定かでない。ただし、仮に続編の物語が、前作同様オリヴァー(ハマー)とエリオ(シャラメ)に焦点を当てたものになるのであれば、ハマーの不在は大きな痛手となってくるはず。まずは、今後の成り行きに注目だ。

Source: Deadline

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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