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新DCユニバースに『ドクター・スリープ』監督が参加か ─ ジェームズ・ガンらと面会との報道

マイク・フラナガン
Photo by Mflana1 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mike_Flanagan_(Director).jpg

『ドクター・スリープ』(2019)のマイク・フラナガン監督が、新たなDCユニバースへの参加に向けて、「DCスタジオ」を率いるジェームズ・ガン&ピーター・サフランとの面会に入ったという。米Deadlineが報じた。

Netflixドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」(2018)「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」(2020)などを手がけるフラナガンは、2022年にAmazonとの包括契約を結んだほか、現在はスティーヴン・キング『ダークタワー』のドラマ化企画に着手する売れっ子のひとり。報道によると、コミック『バットマン』シリーズのヴィランであるクレイフェイスの長編映画化を目指し、アイデアをDCスタジオに持ち込んだという。

クレイフェイスはコミックにさまざまなバージョンが存在するヴィランだが、その初登場は1940年6月。ホラー映画俳優のベイジル・カルロが、自身の演じた怪物・クレイフェイスのマスクを被ってキャストとスタッフを殺害したのだ。その後、ペンギンの協力を得たベイジルは、泥の姿と、見た目と声を自在に変化させられる能力によって悪事を働くようになる。

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「GOTHAM/ゴッサム」(2014-2019)など複数のテレビドラマやアニメーション作品に登場してきたクレイフェイスだが、現時点で実写化はされていない。もっとも、フラナガンはクレイフェイスをヴィランとは異なる形で映画化しようとしているとのこと。じつは2021年からクレイフェイスの映像化に興味を示していたフラナガンは、「ホラー/スリラー/悲劇の単独映画として作りたい」とTwitterに記したことさえあったのである。

もっともフラナガンの企画は検討段階であり、現時点ではガン&サフランとの面会が済まされたのみとみられる。ワーナー・ブラザースやDCコミックスは企画を断っていないものの、正式なオファーやゴーサインは出されておらず、なんらかの契約が結ばれたわけでもないというのだ。事実、フラナガン自身は今回の報道について「全体的に推測的なもの。もしも何かが現実になる際にはお知らせします」と記した。

ちなみに今回の報道では、ロバート・パティンソン主演『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)の続編である『ザ・バットマン Part II(原題)』にクレイフェイスが登場する可能性も伝えられている。同作の脚本はいまだ改訂が続けられており、そこにクレイフェイスも姿を見せているというのだ。ただし脚本が最終確定したわけではないというから、今のところは今後の展開を見守るほかない。

なお、フラナガンによるクレイフェイスの提案は、『ザ・バットマン Part II』と同一のキャラクターではないとのこと。同シリーズはガン&サフラン主導の新ユニバースとは異なる“エルスワールド”に属するが、もしもフラナガンによる映画化が今後実現し、『ザ・バットマン Part II』にもクレイフェイスが登場する場合、両作やユニバース同士の関係性がどうなるのかも未知数だ。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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