ロバート・ダウニー・Jr.『ダークナイト』3部作でスケアクロウを演じる可能性あった? ─ 運命が変わっていたかもしれない「もしも」
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のアイアンマン役でおなじみのロバート・ダウニー・Jr.だが、もしかしたら競合のDCコミックス作品に、しかもクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作に出演していた可能性があった。米国のイベントで十数年前の出来事を振り返っている。
米非営利文化団体American Cinemathequeが主催するイベントにゲスト登壇したダウニー・Jr.によれば、2005年の映画『バットマン ビギンズ』でスケアクロウ役を演じるための面談に参加していたという。同作の監督は、彼が『オッペンハイマー』で初タッグを組んだクリストファー・ノーランだ。
当時はまだアイアンマン役に起用される前だったダウニー・Jr.。ノーラン監督との面談ではあまり手応えを感じなかったとか。イベントに参加したオーディエンスを前に「彼はこの面談に前のめりな感じではなかったです」と振り返っている。「礼儀正しい人でしたけどね」。
最終的にスケアクロウ役の座を射止めたのは、キリアン・マーフィー。興味深いことに、マーフィーとダウニー・Jr.は『オッペンハイマー』で共演し、ともに同作での演技力の高さが評価されてアカデミー賞にノミネートされた。
なんとも運命的なエピソードだが、もしスケアクロウ役のキャスティングが違う結果となっていれば、のちにアイアンマン役で再ブレイクすることになったダウニー・Jr.も、『ダークナイト』3部作以降ノーラン作品に出演を重ね6度目のタッグ作となった『オッペンハイマー』で初めて主役の座を掴んだマーフィーも、その後のキャリアが全く違っていたかもしれない。今となってはノーラン監督の英断であるというほかない。
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