エリザベス・デビッキ、『TENET テネット』キャット役までの活躍を総振り返り ─ 『華麗なるギャツビー』からマーベル映画まで

『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)
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『華麗なるギャツビー』から2年後、デビッキは『スナッチ』(2000)『シャーロック・ホームズ』シリーズなどで知られるガイ・リッチー監督のスパイ・アクション『コードネーム U.N.C.L.E.』に出演。ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、ヒュー・グラントら豪華俳優陣が揃う中で、デビッキは国際犯罪組織の黒幕ヴィクトリアを演じた。
60年代を舞台にした本作では、デビッキの演技はもちろんのこと、身長191センチという“超”が付くほど抜群な彼女のスタイルが存分に輝いている。シンプルにスーツを着こなすカヴィルやハマーと対照的に、目を引くユニークなデザインの衣装を見事にめかすデビッキ。白と黒が基調のドレスやホルターネック、オードリー・ヘップバーンを彷彿とさせるクラシックファッションなど、衣装からだけでもデビッキの魅力がとことん伝わる1作だ。
2015年、デビッキは本作を含めて、マイケル・ファスベンダー主演『マクベス』とディザスター映画『エベレスト 3D』の計3本に出演した。着実なキャリアを歩んでいるデビッキは自身の幸運を英The Guardianに語る一方で、「次の日の朝に目覚めたら、“誰かに役が渡ってしまうかもしれないから、今やらなきゃ”っていう風に思うんです」とも話しており、貪欲な姿勢はバレリーナ時代から変わらず持ち続けているようだ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)

デビッキのマーベル進出となった作品が、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。ガーディアンズを追跡するソヴリンの女王・アイーシャ役で出演した。全身が金色のアイーシャは、それまでにデビッキが演じた中で最もユニークなキャラクターと言えるかもしれない。
少ない出番の中で、デビッキはアイーシャを好演。シリーズ監督を務めるジェームズ・ガンは「これまでご一緒した役者の中でお気に入りの1人です」とデビッキを絶賛しており、「また一緒にやりたい」と再タッグを望んでいた。
両者の再タッグが叶うとしたら、予定されているシリーズ第3作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』が最速だろうか。というのも、ガン監督は第3作でアイーシャ復帰を計画していることを明かしていたのだ。それからガン監督の一時解雇によって、第3作の公開時期に大幅な遅れが発生。現在までにデビッキの復帰に関する情報は出されていない。
しかし、デビッキ本人は復帰に前向きな様子。「時々、あの黄金の王座と黄金のドレスのことを考えますし、じっと出番を待ってるんです。ほんの少しだけでも復帰したいです」と意欲を語っていた。
『ピーターラビット』(2018)
イギリスの湖水地方に暮らす人気キャラクター「ピーターラビット 」初の実写化作品となる本作で、デビッキは主人公ピーターの三つ子の妹モプシーの声を務めた。デビッキが声優を務めるのは、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(2017)の皇帝ハバン=リマイ役以来のこと。
幼少時代を「ピーターラビットと育ってきた」というデビッキは、本作での声優としての経験を「(演技)同様の難しさ」と語っている。一方で、「とても解放的だった」とも話しており、その多才ぶりをのびのび発揮したようだ。
ちなみに、本作のレコーディングは別撮りで行われたという。そんな中、一緒に収録した唯一の共演者が同じく三つ子の妹カトンテールを演じたデイジー・リドリーなのだそう。デビッキとデイジーは、続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(2021年公開)に2人揃ってカムバック予定だ。
『ロスト・マネー 偽りの報酬』(2018)
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