エリザベス・デビッキ、『TENET テネット』キャット役までの活躍を総振り返り ─ 『華麗なるギャツビー』からマーベル映画まで

『それでも夜は明ける』(2013)などで知られるスティーヴ・マックイーン監督によるクライム・スリラー。ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、リーアム・ニーソン、コリン・ファレルなど豪華な出演陣に囲まれて、デビッキは未亡人の1人アリスを演じた。強盗の失敗により死亡した夫たちの落とし前をつけるべく、4人の未亡人が強盗を画策するというストーリーだ。
強盗犯の1人を演じたデビッキは、数々の映画賞にノミネートされ、高評価を獲得した。米Los Angeles Timesが「キャストが大勢いる中で傑出している」と絶賛すれば、米Indiewireは本作でのデビッキを2018年ベストパフォーマンス女優部門にノミネートするほどだ。
「アリスという役に惹き寄せられた」と語るデビッキ自身、「キャリアの中で、アリスのように現実的で本物らしく、多次元的に感じるキャラクターを待ち焦がれていた」と話しているあたり、本人にとって新たな挑戦となった1作なのかもしれない。
今後の出演情報
『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
「ウサギ版アウトレイジ」「マッドマックス 怒りの湖水地方」などの異名で知られる、実写映画版『ピーターラビット』約2年越しの続編。デビッキは、マグレガー役のドーナル・グリーソンやビア役のローズ・バーンほか、ピーターの声を務める人気コメディアンのジェームズ・コーデン、マーゴット・ロビー、デイジー・リドリーらと共に復帰する。2021年米公開予定。
「ザ・クラウン」シーズン5&6
Netflixオリジナルシリーズの「ザ・クラウン」(2016-)で、デビッキはシーズン5&6に登場。作中では、ウェールズ公妃ダイアナを演じる。
Elizabeth Debicki will play Princess Diana in the final two seasons of The Crown (Seasons 5 and 6). pic.twitter.com/Z3CjHuJ56B
— The Crown (@TheCrownNetflix) August 16, 2020
発表にあたってデビッキは、「ダイアナ妃の精神、言葉、そして彼女の行動は多くの人々の心の中で存在し続けています」とコメント。「第1話から私を夢中にさせてきた、素晴らしい作品に参加できることは光栄であり、名誉なことでもあります」と語っている。シーズン4で初登場のエマ・コリンからダイアナ妃役を引き継ぐ形となる。
「Code Name Hélène(原題)」
第二次世界大戦末期に暗躍したニュージランド出身の女性スパイ、ナンシー・ウェイクの半生を描くリミテッド・シリーズ。デビッキは主演のほか、自身初の製作総指揮を務めることになる。
ナンシー・ウェイクは、第二次世界大戦末期にイギリス特殊作戦執行部(SOE)に所属していた実在のエージェント。大戦中に4つのコードネームを使い分けたウェイクの暗躍を、複数のタイムラインを織り交ぜながら展開していくという。
発表に際してデビッキは、「ナンシー・ウェイクはニュージーランドで生まれ、オーストラリアで育った、素晴らしい勇気と創意工夫を持った卓越した女性です」とコメント。「第二次世界大戦中の彼女の勇ましい行いは、あまりにも知られていないと思うんです。オーストラリア人である私が、女優そして製作総指揮としてこの作品に参加し、彼女のユニークな物語を伝えられて嬉しいです」と語った。
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Source: Vogue,Daily Mail Australia, Brisbane Times, Indiewire(1,2),The Guardian,IGN,HeyUGuys,Los Angeles Times,GQ