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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」2代目キャプテン・アメリカは誰か、長い道のりを描く ─ アンソニー・マッキー「そこが面白いところ」

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2020 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、これまでの情報が示唆してきたように、映画『キャプテン・アメリカ』シリーズの“その後”を描く物語だといっていい。ファルコン役のアンソニー・マッキーは、本作について「“誰がキャプテン・アメリカになるのか”を探る長い道のり」だと述べた。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469219356/ Remixed by THE RIVER

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台に、ファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズが世界を股にかけ、新たなミッションに挑む物語。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、スティーブ・ロジャースはキャプテン・アメリカの座を退き、トレードマークの盾をサムに託していた。

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もっとも、マッキーは米The Rich Eisen Showにて「サムは盾を受け取りませんでした。彼はスティーブに、“この盾はあなたのものだ”と言っていましたよね」と述べている。まず、物語はこの認識からしか始められないのだ。「誰がキャプテン・アメリカになるのか、あの盾はどこに落ち着くのか、(キャプテン・アメリカという)名前は戻ってくるのか、誰が引き継ぐのか。それを探るまでには長い道のりがあります」

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、かねてより本作について「(『アベンジャーズ/エンドゲーム』を受けて)サムはどうするのか。あの出来事がサムと盾にとってどんな意味を持つのか。(盾を受け取るという)大きな責任にフォーカスを当てます」と語っており、テーマが“盾の継承”であることを明らかにしてきた。しかし、“盾の継承”と“名前の継承”は厳密には別の問題だといえる。

コミックのファルコンは2代目キャプテン・アメリカとしても活躍しているが、MCU版ファルコンのキャプテン・アメリカ襲名について、アンソニーは「まだ分からない」との発言を繰り返してきた。ポッドキャスト「Lights Camera Barstool」では、「“あなたがキャプテン・アメリカですよね”と言われるたびに“違います”と言ってるんです」とコメント。「(何が起こるのか)我慢して待ってほしい。誰がキャプテン・アメリカになるのか分からない、そこが面白いところですから」

ちなみに気になるのは、2019年8月の時点で、アンソニーが「僕はキャプテン・アメリカじゃないですからね。まだファルコンだし、これからもずっとファルコン」と口にしていたことだ。また、本作には関与していないものの、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の脚本家であるクリストファー・マルクスが「(別のヒーローに)キャプテン・アメリカの衣裳を着せるなんて、どうしてそんなもったいないことを!って思いますよ。二人いたヒーローが一人になってしまう」と述べていたことも気にかかる。もしもそれがマーベルの総意なら、今後の展開やいかに……。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は2021年3月19日(金)にDisney+にて日米同時配信開始。

Sources: The Rich Eisen ShowLights Camera Barstool

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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