中谷 直登【ネタバレ】『ナイブズ・アウト：グラス・オニオン』あの大物サプライズ出演者がついに語る
この記事には、『ナイブズ・アウト：グラス・オニオン』のネタバレが含まれています。
『ナイブズ・アウト：グラス・オニオン』ヒュー・グラント、主人公の恋人役でカメオ出演
さまざまなサプライズがたっぷり忍ばされた『ナイブズ・アウト：グラス・オニオン』の中でも視聴者を驚かせたのは、『ノッティングヒルの恋人』（1999）『ブリジット・ジョーンズの日記』（2001）や『ラブ・アクチュアリー』（2003）などで知られるヒュー・グラントのカメオ登場だ。
グラントは本作で、主人公ブノワ・ブランの同棲中の恋人として出演。コロナの自粛期間中、ブランが長風呂していたところ、訪問客を玄関で出迎えた。役名はフィリップである。
本作の配信前から、ブランがゲイであることをジョンソン監督は明かしていた。「彼よりも一緒にいて楽しい人なんて、他にいませんよ」と語られていたが、そのお相手を演じたのが、“ラブコメの帝王”グラントだ。
このカメオ出演についてグラントは、「本当にちょっとした瞬間でしたね」と米Colliderにてコメント。「どうしてあれをやりたかったのかはわからないけど、とにかく『ナイブズ・アウト』の1作目は傑作だと思ったので、もちろん引き受けますと。数時間だけの仕事でしたね」。
ジョンソン監督の言葉によると、ブランとフィリップの2人の関係が今後の続編で語られることは、あまりないようだ。「ガードレールを設置することが大切なのです。そのガードレールとは、このシリーズがミステリーであるということ。あの探偵の物語じゃないんです」と監督は話している。つまり、ブノワ・ブランの私生活にはフォーカスせず、あくまでもミステリーを語ることに集中したいということだ。
『グラス・オニオン』のわずかな出番の中で、グラントが演じるフィリップは絵を描いているようだった。彼がプロの画家なのか、あるいは趣味で描いている程度なのかはわからない。もっとも、聡明なブランが惚れたほどなのだから、素晴らしい人物であることは間違いないだろう。ちなみにフィリップの掘り下げについて監督は、「僕が面白いと思えば、今後どこかでやるかもしれません」と話している。
