「ゲーム・オブ・スローンズ」と「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ターガリアン家の紋章が違うのは何故？ ─ 製作者が理由を説明

「ゲーム・オブ・スローンズ」（2011-2019）のターガリエン家の紋章といえば、3つの頭をもつ2本足のドラゴンを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」では、紋章のドラゴンの足が4本になっているとファンの間で話題だ。この紋章のデザインの違いについて、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」共同クリエイターのライアン・コンダルが米Entertainment Weeklyに説明している。

コンダルは「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」での紋章について、「この番組で我々が行った選択は、それ（紋章）以上に小さな細部に至るまで、理由があって行われました」と前置き。その上で、「期待していてください。ただこの番組で目にする紋章は、オリジナルでも見たことがあるとも伝えておきます」と、「ゲーム・オブ・スローンズ」でも2種類の紋章が登場していたことに言及した。

実際に「ゲーム・オブ・スローンズ」では、シーズン5まで2本足のドラゴンの紋章が使われていたが、シーズン6から4本足バージョンが登場している。具体的には、シーズン6最終話でデナーリス一行がウェスタロスへ向けて出航するシーン、シーズン8最終話でデナーリスが焦土と化した王都で演説するシーンだ。どちらのシーンでも、4本足のドラゴンの紋章がはっきりと映っている。さらに、シーズン7でブランがレイガー・ターガリエンとリアナ・スタークの結婚式を幻視するシーンでも、レイガーの服に4本足ドラゴンの紋章が付いているという。コンダルは、「ゲーム・オブ・スローンズ」内で変更された理由の持論を述べた上で、紋章を4本足に決めた意図を説明している。

「ターガリエン王朝がそこまで落ちぶれてしまい、デナーリスが紋章を復活させるまでもはや存在していなかったということです。だから我々は、すべてが始まったと考えられる時点ではなく、デナーリスが終えた時点に配慮する道を選びました。ただ、ご期待くださいと言っておきます。やがてすべてが理にかなってくるでしょう。」

米ScreenRantによると、紋章のドラゴンの頭には一説があり、3つの頭はエイゴン・ターガリエン、ヴィセニア・ターガリエン、レイニス・ターガリエンを表しているという。しかし足の数に関しては同様のセオリーがなく、ついに「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」でファンにとって腑に落ちる説明がされるのかもしれない。コンダルが言うように、‟期待して”この疑問が解き明かされるのを待ちたい。

HBOオリジナル「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」（全10話）は2022年8月22日（月） よりU-NEXTにて独占配信。

Source: Entertainment Weekly, ScreenRant