【特集】キャプテン・アメリカはどこへ向かう ― 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』アイアンマン、そして世界との対立を追う

「きちんと分けて考えられると思うんです。自分たちの行動の多くについて、理にかなった方法を取って、感情を現実に作用させたりしない。(『シビル・ウォー』から)数年経ちましたが、二人とも、気持ちが切り替わっていない部分や、思い出さないようにしていることはあるかもしれませんね。」
『シビル・ウォー』のラストで、傷ついたトニーの元にはスティーブから携帯電話が届けられていた。トニー役のロバート・ダウニー・Jr.が「二人の関係は変化を迎える」と述べているあたり、おそらくこの電話が二人を結ぶキーアイテムとなるのだろう。
トニーとスティーブの対立によって、今やアベンジャーズという組織そのものが大きな危機にさらされている。では、かつてアイアンマンとのツートップであったキャプテン・アメリカの“現在地”はいかなるものか?
「この映画(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』)でもキャップはリーダーだと思います。ハイテクなアベンジャーズのシステムこそありませんが……どう言えばいいでしょうか。今でも彼は、心の奥底ではリーダーだと思うんですよ。これまでと同じような組織の系統が必要かはわからないですけどね。」
ちなみに脚本家のクリストファー・マルクスは、そんなキャプテン・アメリカにとって、史上最凶のヴィラン・サノスとの対決は「史上最も厳しい戦い」であり、「彼は思わぬ真実に向き合うことになるのかもしれません」と述べている。
クリス・エヴァンス
その後『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ集団』(2010)を経てキャプテン・アメリカ役に就任した彼は、カメオ出演も含めると2011年から2019年まで毎年スーツに身を包んでスクリーンに登場。精力的な活動のかたわら、『スノーピアサー』(2013)や『gifted/ギフテッド』(2017)などに出演、2018年にはブロードウェイにて舞台デビューも果たしている。以前より監督業へ進出する夢も語っているなど、さらなる活躍が楽しみな人物だ。
そんなクリスは、2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』をもってキャプテン・アメリカ役からの卒業を明言している。「追い出される前に電車を降りたい」と語った胸中を観客が察することは難しいが、前述の通り、今後のキャリアにも期待がかかる。残り2本、クリスはどんなキャプテン・アメリカを見せてくれるのか?
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/