『スパイダーマン:ホームカミング』ヴァルチャー役を降板した俳優「訴えてもよかった」「こんなメチャクチャな話、聞いたことがない」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では、ヴィランのヴァルチャー役を、当初はマイケル・キートンではなくジョン・レグイザモが演じるはずだった──。レグイザモ自身が、異例の舞台裏を詳しく振り返っている。
この事実は、レグイザモが2023年ごろからしばしば公の媒体で語っていたもの。ヴァルチャー役の出演交渉が進んでいたものの、キートンが「役を取り戻したい」と要望したため、やむなく了承したというのだ。
今回、米The Hollywood Reporterのポッドキャストに登場したレグイザモは、ヴァルチャー役をオファーされていたことを改めて強調しつつ、スタジオ側とのやり取りを回想している。
「『スパイダーマン』のオファーを受けたんですが、スタジオのトップから電話がかかってきて、“ジョン、本当にひどい話なんだけど”って。僕たちは交渉を重ね、条件には合意していました。契約書にはまだサインしていなかったけれど、交渉はかなり進んでいたんです。だけど彼女は、“この役を返してほしい。マイケル・キートンがやりたがっている”と言いました。」
「彼女」と呼ばれた人物が誰なのかをレグイザモは明かしていないが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長でないことは確かだろう。だとすれば、ソニー・ピクチャーズ側の代表で、『スパイダーマン』シリーズを統括するプロデューサーのエイミー・パスカルが有力とみられるが、そこに確たる根拠はない。
「“なんだよ、それ? こんなメチャクチャな話、聞いたことがない”と思いました。訴えることだってできた」とレグイザモは言う。「だけど、僕の代理人たちはみんな臆病者で、(訴えれば)逆効果になる可能性もある。そもそも、僕は訴訟を起こしたがる人間じゃないし」。
2016年4月、キートンは『スパイダーマン:ホームカミング』のヴィラン役で出演交渉に入ったと報じられたが、その後いったん決裂。しかし翌5月には再び交渉に入り、最終的に出演が決定した。レグイザモとの交渉は、キートンが一度企画を離れてから復帰するまでの間に進められていたものと考えられる。
レグイザモは、2023年にこの顛末を語った際、のちにスタジオから別の小さな役をオファーされたものの、こちらは断ったと明かしていた。その後、Instagramでは「僕はキートンとの契約をまとめるための駒だったのだ」との見方も示しており、この出来事は小さからぬ遺恨を残した形だ。
訴訟の道を選ばず、「それよりも前に進んで、自分自身の仕事をしたい」と話したレグイザモ。近年は映画・テレビ、実写・アニメーションを超えた活躍を見せており、クリストファー・ノーラン監督『オデュッセイア』での演技も高く評価された。2024年の主演映画『私たちは、ちょうどいい。』も、2026年9月11日より日本公開され、同じく強い支持を受けている。
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Source: The Hollywood Reporter




























