「公開週末のことを考えて映画を作ったことはない」トム・クルーズ、『DIGGER/ディガー』を「長く残る作品にしたい」

「公開週末のことを考えて映画を作ったことはない」。最新作『DIGGER/ディガー』の興行不振に先がけ、トム・クルーズが自身の考え方を語っていたことが話題を呼んでいる。
『ミッション:インポッシブル』シリーズや『トップガン マーヴェリック』(2022)など、大ヒット映画を続々と生み出してきたクルーズにとって、『DIGGER/ディガー』は異例の作品だ。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督とタッグを組み、特殊メイクにも挑戦したブラックコメディ。製作費1億6,000万ドルを投じたが、北米のオープニング成績はわずか800万ドルで、巨額の損失が見込まれている。
公開に先がけ、ポッドキャスト「On Film… With Kevin McCarthy」に登場したクルーズは、一時のヒットではなく、長く残る映画を作りたいという願望を素直に語っている。
「とにかく今、映画を一本作りたいのではないんです。僕が大好きな映画は、今も自分に影響を与えているから。[中略]“どうすれば人々に伝わり、長く残り、変化していく映画を作れるのだろうか”と考えます。『DIGGER/ディガー』はまさにそういう映画。僕は映画を作りながら、“公開週末のことを考えなければ!”と思ったことは一度もありません。」
本作は賛否両論まっぷたつで、米Rotten Tomatoesでは批評家スコア52%、観客スコア72%を記録。もっとも、クルーズとイニャリトゥ監督が『ブレードランナー』(1982)を挙げ、公開当時は批評・興行ともに散々な結果だったが、今は傑作として受け入れられていることを指摘するように、現在の反応がのちの評価と必ずしも一致するとは限らない。

クルーズの記憶に残っているのは、まさに『ブレードランナー』が公開されたような80年代から90年代にかけての出来事だ。『レインマン』(1988)や『7月4日に生まれて』(1989)などを含め、当時は「映画が一年間も劇場で上映されていることがあった」と話す。
さらに振り返るのは、より古い映画のケースだ。
「思い出すのは、『俺たちに明日はない』(1967)が、劇場公開したもののうまくいかず、一度は引き上げられ、その後ふたたび公開されたこと。『パパ(原題:The Great Santini)』(1979)も、当初は『The Ace』というタイトルで公開されたあと、再公開キャンペーンが行われました。だから観客が映画を見つけられたんです。」
もっとも時代は変化し、今では映画が長期的に上映されることはずいぶん少なくなり、一度不振となった映画が戦略を練り直して再上映されることはほとんどなくなった。この時代に、クルーズが思い描く映画興行を再現することはそう簡単ではないだろう。
けれども、クルーズはあらゆる映画について、「長く残る作品にするため、できることはすべてやる」と語っている。残念ながら『DIGGER/ディガー』の初動成績はふるわなかったが、ここからの逆転劇はありうるか。そして、トム・クルーズ人気の強い日本市場ではどう出るか。
映画『DIGGER/ディガー』は2026年10月9日(金)全国公開。
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Source: On Film… With Kevin McCarthy




























