MCU版『X-MEN』有名スターより若手起用でまもなくキャスティング開始

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『X-MEN』のキャスティングは、有名スターではなく、将来有望な若手俳優が中心になるという。
『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』をもって「リセット」されたあとのMCUに登場するとみられる新『X-MEN』は、ただいま脚本作業が進行中。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、本作が「若者に焦点を当てたリブート版」であり、「そのことはキャスティングに反映されるでしょうし、映画の作風や視点からも感じられる」と予告している。
米Varietyによると、MCU版『X-MEN』のキャスティングはまもなく開始される予定だが、スタジオは視野を広く構えているとのこと。関係者によれば、エージェント側には「有名スターよりも若手俳優を探している」との要望が届いているという。
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はすでにハリウッドで名のある人気俳優たちをこぞって起用したが、『X-MEN』はまた異なるコンセプトになっている模様。情報筋によると、“スターよりも若手を”という方針はコストカットのためだというが、そもそもMCUは若手俳優やまだスターになっていない役者を抜擢するのが伝統だったではないか。
たとえばキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス、ソー役のクリス・ヘムズワース、スパイダーマン役のトム・ホランドをはじめ、ロキ役のトム・ヒドルストン、バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタン、サム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーらは、みなMCUをきっかけにブレイクした。アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.でさえ、起用当時はキャリアの岐路に立たされていたのだ。
そもそも『X-MEN』シリーズも、ウルヴァリン役に起用されたヒュー・ジャックマンの名を世界に知らしめるきっかけとなった作品。そんな彼らが『アベンジャーズ』シリーズや、ひいては『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)でスクリーンに帰ってくることにファンは熱狂してきたのである。
すなわちMCU版『X-MEN』は、MCUやX-MEN映画の伝統に回帰する一作とも言える。公開時期はまだ不明だが、2028年以降の実現が有力。マーベル・スタジオは『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』を控えた2027年7月23日にもタイトル未定の新作映画を予定しているが、情報筋によるとこれは『X-MEN』ではないという。
監督は『サンダーボルツ*』(2025)のジェイク・シュライアー、脚本は『ハンガー・ゲーム0』(2023)のマイケル・レスリーが務める。
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Source: Variety, The Playlist