モハメド・アリ＆マルコムXら4人の英雄が一夜に集結、「ウォッチメン」レジーナ・キングの長編映画監督デビュー作の米予告

『ビール・ストリーの恋人たち』（2018）「ウォッチメン」（2019-）などで知られる女優レジーナ・キングの長編映画監督デビュー作『One Night in Miami（原題）』の米国版予告編が公開された。1960年代の黒人コミュニティを代表する4人の英雄モハメド・アリ、マルコムX、サム・クック、ジム・ブラウンが結集した一夜が描かれる。

1964年2月25日、フロリダ州マイアミ。後にモハメド・アリとして知られることになる黒人プロボクサー、カシアス・クレイが、当時世界ヘビー級王者として君臨していたソニー・リストンを破り、自身初の世界タイトルを獲得した。試合会場のマイアミビーチには、クレイの勝利を祝福すべく、大勢がごった返し。しかし、黒人はジム・クロウ法により島での滞在が許されなかった。

大勝利の夜、クレイと彼の3人の友人たち、社会活動家マルコムX、ソウル・ゴスペル歌手サム・クック、アメフト選手ジム・ブラウンが、祝福のためにマイアミ近郊の町にあるモーテルの一室に集結。人種差別と戦う同志でもある4人の間では、熱い議論も交わされていき…。

「マイアミ全体が君を祝福している」「俺が世界ヘビー級の新王者だ」。予告編の冒頭、一室に集った4人の若者がその日の大勝利を喜ぶ。かたや、当時のアメリカが直面していた社会問題を、マルコムX筆頭に熱く語り合う姿も。「いま俺たちがやってる運動は“闘争（struggle）”ってやつなんだ。自分たちの命をかけて戦ってるんだよ」。一室では熱論が飛び交う。果たして、より良い未来への思いを胸に抱く4人の男が一夜を経て進む道とは…。

モハメド・アリ役を「リバーデイル」（2017-）のイーライ・ゴリー、マルコムX役を『トレイン・ミッション』（2018）キングズリー・ベン＝アディル、サム・クック役を『ハリエット』（2019）のレスリー・オドム・ジュニア、ジム・ブラウン役を『透明人間』（2020）オルディス・ホッジが演じる。監督を務めるキングは製作を兼任。脚本は『ソウルフル・ワールド』（2020）のケンプ・パワーズが執筆した。

映画『One Night in Miami（原題）』は、2021年1月15日よりAmazon Prime Videoにて米配信開始。

Source: Deadline