『スパイダーマン』第3作、キャスティングの噂にマーベル社長が言及

マルチバース化の可能性があちらこちらで囁かれているマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)。未だその多くが真相が謎に包まれている本作だが、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが興味深い発言を繰り出している。
『スパイダーマン』第3作には、「スパイダーマン」ファンにとっては堪らないサプライズが続々と伝えられている。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)のヴィランとして登場したエレクトロ/マックス・ディロン役ジェイミー・フォックスの再登場が報じられているほか、サム・ライミ版『スパイダーマン2』(2004)でヴィラン、ドクター・オクトパスを演じたアルフレッド・モリーナの復帰が判明しているのだ。こうした経緯もあり、きたる本作では「スパイダーマン」過去作を巻き込んだマルチバース化の可能性が囁かれている。
中でもファンの注目を集めるのが、ライミ版『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』でそれぞれ主演を務めたトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの復帰について。歴代のスパイダーマンが本作で集結するという、まさに夢のような話だ。本件については、2020年10月中旬に製作の米ソニー・ピクチャーズが「確証のないもの」と発表していた。そしてこのたび、製作サイドの言及としてはソニーに続くものとして、ファイギ社長がコメントを出しているのだ。
米Comicbookのインタビューに応じたファイギ社長は上記を巡る噂について、「幾つか(の記事)目にしている」という。「全て読んだかどうかは分かりませんが…」と話した上で、以下のように続けている。
「こういうことに関してオンライン上で交わされている憶測で面白いのは、“これ以上間違ったことは無い”という時もあれば、“ギクッと思うほど近いようなものもある”ということです。ここ数年はそういうことが本当にありますね。けれど、あれこれ言ってしまうと、ファンの皆さんの楽しみを取り上げてしまうことになっちゃいますから。」
ファンを気遣った上で、明言を避けたファイギ社長。ソニーのコメント同様、否定も肯定もしない言及に留めている。ただし、マグワイア&ガーフィールド出演の噂を踏まえた上で、ファイギ社長が“ギクッと思うほど近いような”憶測の存在を認めたことは示唆的といえるかもしれない。
本作は、2021年12月17日の米国公開を目指して撮影が行われている模様。スパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランド、MJ(ミシェル)役のゼンデイヤ、マリサ・トメイやジェイコブ・バタロン、トニー・レヴォロリらが続投するほか、MCUからはドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが登場する。
Source: Comicbook