【ネタバレなしレビュー】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』このシリーズ最高傑作を、あと何度観ようかと考えている

大作シリーズが時を超えて復活することは多い。そのシリーズへの思い入れが強いほど、時に新たな設定や解釈も加えられる新作を受け入れられないというケースもままある。『ノー・ウェイ・ホーム』は、『スパイダーマン』映画への思い入れが強ければ強いほど楽しむことができるだろう。シリーズものの最新作として、そして過去作のヴィランたちが復帰する作品として、祝福されるべき仕上がりとなっている。
本作は、世界公開からやや遅れて日本では2022年1月7日の公開だ。ネタバレ厳禁となる本作のため、ネットの利用(とりわけ、SNSやYouTube)には細心の注意を払ったほうが良いと、本気で推奨したい。一方、年末年始の期間が得られることで、過去作の復習に時間を充てられると考えるのも良い。サム・ライミ版3部作、『アメイジング』2作、MCU版前2作、これら合計7作を改めて観直しておけば、『ノー・ウェイ・ホーム』はあなたにとって一生に一度の映画体験になりうる。本作は、その「想像」を超えてゆくだろう。