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【ネタバレ】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』6人目のシニスター・シックスは誰だったのか?脚本家が語る

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレが含まれています。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ミステリオやライノの復活案があった?

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で描かれたヴィランについて、米ポッドキャスト番組に登場した本作の脚本家クリス・マッケナによれば、製作陣の間では「シニスター・シックスはどうする?」という話し合いがあったそうだ。そこでは、ミステリオライノの再登場に関する検討がなされていたという。

実際のところ、本作のコンセプトアートでは復活したミステリオがドクター・ストレンジと空中戦を繰り広げている様子が描かれている。もちろん、これがどのような経緯で検討されていたかは不明だ。そもそも本作は、コロナ禍の影響で『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』と公開順序が逆転したため脚本を大幅に書き直していたり、ある時点までドック・オクら過去のヴィランはラストにカメオ登場するだけの案になっていたりと、相当な紆余曲折を経ている。

また、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)のライノの登場という案があったというのも興味深い事実だ。なぜなら『アメイジング・スパイダーマン2』でアーマー武装したライノは映画のラストシーンにのみ登場し、いざスパイダーマンと激突しようとする瞬間に映画は終了、そのままシリーズごと打ち切りになっていたからだ。もしもライノが『ノー・ウェイ・ホーム』の世界に連れてこられていたら、彼が真骨頂を発揮し、分厚い装甲からミサイルを撃ちまくって突進する、手強いヴィランになっていたかもしれない。

ちなみに『アメイジング・スパイダーマン2』でライノ役を演じていたポール・ジアマッティは『ノー・ウェイ・ホーム』に関する噂が盛り上がっていた頃にも、話題を「追っていない」と無関心な様子を語っており、「僕はいいんです」「納得しています」と、『アメイジング』限りの出演になっても全く構わないと話していたことがある

6体目はヴェノムだが、間に合わなかったという解釈

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ
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結局『ノー・ウェイ・ホーム』に登場したヴィランは5体のみで、完全な形での「シニスター・シックス」実現には至っていない。しかし脚本家のマッケナは、「もし6体欲しいということでしたら、ヴェノムが6人目だったと言ってもいいですよ」との解釈を提示している。

ヴェノム/エディ・ブロックは、映画のミッド・クレジット・シーンでサプライズ登場。「彼も登場しましたが、メキシコから脱出できなかった(笑)」とマッケナが話しているように、彼らはメキシコのバーでMCU世界のレクチャーを受けているうち、イマイチ状況が飲み込みきれないままに本編の方で事件が解決し、元の世界に戻ってしまった。つまり、もしエディたちにもうちょっと理解力があって、細かいことは置いておいてとにかく現場に急行するタイプだったら、もしかしたら自由の女神像でのラストバトルにも間に合っていたのかもしれない。

つまるところ、『ノー・ウェイ・ホーム』では複数のスパイダーマンが共演するという最大の奇跡を実現させたのだから、シニスター・シックス実現というもう一つの夢はまた今後の機会にお預け、ということだろうか?シリーズへの期待を保ち続ける、スマートなやり方ではないか。

Source:The Q&A with Jeff Goldsmith

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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