ヘンリー・カヴィル、スーパーマンに復帰しないと認める ─ ファンにお別れの声明を発表

『マン・オブ・スティール』(2013)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でスーパーマン/クラーク・ケント役を演じたヘンリー・カヴィルが、同役に復帰できなくなったことを認めた。自身のSNSに声明文を発表した。
ヘンリー・カヴィルはスーパーマン役への再演予定が立たない状況が続いていたが、2022年10月に復帰を正式表明。ファン待望の再演が喜ばれた矢先、新たに登場した「DCスタジオ」が新方針を打ち立てた。共同CEOのジェームズ・ガンは、スーパーマンの初期を描く新作映画の存在を明らかにし、ヘンリー・カヴィルは起用しないと説明した。
これを受けてカヴィルは声明を発表した。以下が全文訳となる。
「ジェームズ・ガンやピーター・サフランとミーティングを行なってきたところです。皆さん、悲しいお知らせです。僕は、結局スーパーマンに復帰できないことになりました。10月に僕の復帰を発表すると伝えられたのは、彼ら(編注:ガンとサフラン)が雇用される前のこと。このニュースは厳しいものですが、しかし世の中そういうものです。門番が交代になることだって、時にはあるのでしょう。僕はそれを尊重します。ジェームズとピーターは、ユニバースを構築しなくてはなりません。新ユニバースに関わる全ての方の幸運と最高の幸福を祈ります。
何年もの間、僕の側にいてくれた皆さんへ……少しの間、悲しんでも良いんです。でも忘れないで…スーパーマンはまだ存在するんです。彼が象徴するものは、まだ存在するんです。彼が示す規範も、まだ存在するんです!僕がマントを身につける出番は終わってしまったけれど、スーパーマンが象徴するものは終わりません。みんなと一緒に楽しい時間を過ごせました。これからも、よろしくお願いします。」
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ジェームズ・ガンは、現在自らスーパーマン新作映画の脚本を執筆中。これは新生DCユニバースが打ち出す企画のうちの一つであり、全容については2023年初頭に発表する予定。
ガンとサフランは、カヴィルと将来的な仕事の可能性についても話したという。マルチバースの設定を活かしてカメオ出演できることがあるかもしれないが、ひとまず『マン・オブ・スティール』の続編は完全に消滅し、カヴィルがスーパーマン役を本格的に再演できる機会はなくなった。
カヴィルによるこの声明には、共演が期待されたシャザム役のザッカリー・リーヴァイが「また別のユニバースで会えると良いですね」と餞別の言葉を送っている。
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