『ソー:ラブ&サンダー』は「新たな3部作の始まりではない」とタイカ・ワイティティ監督

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ソー:ラブ&サンダー』は、MCUのヒーロー単独映画としては初となる“シリーズ第4作”だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、ソーは新たなる冒険に出ることになるが、彼の旅路はこれからどのように続いていくのか?
公開前から今後への期待も語られる本作だが、監督・脚本のタイカ・ワイティティは、ひとまず本作を独立した一本として考えたことを強調している。米Fandangoのインタビューにて、タイカは「本作を新たな3部作の一本として考えたことはありません」と明言。彼らしいユーモラスな言い回しによって、映画製作のハードさを形容している。
「それはね、映画を作るたびにいつも“二度とやるもんか”と思うから。本当に大変なんですよ。どの映画でもそう思うのに、今ではもう8回目です。だから、僕は8回も“これで終わりにしよう、よくやった”と言ってるわけですね。なのに案の定、お金の力で呼び戻される。それからクッキーの力で。」
タイカが「8回目」と言っているのは、本作に先がけて撮影されながら、遅れて完成した『Next Goal Wins(原題)』が含まれているからだろう。『イーグルVSシャーク』(2007)で長編デビューを飾ってから15年で8本、しかも大作映画を2本含むという創作ペースは驚異的でさえあるが、ともあれタイカは『ソー』シリーズの5作目を考えることなく今回の物語を作り上げることができたらしい。
『ソー:ラブ&サンダー』では、おなじみのムジョルニアがソーからジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)の手に渡ることとなる。ただしタイカは、これについて「“バトンの受け渡しなんだな”と決め込まれているのではないでしょうか。マーベルがどんな計画を立てているのかは知りませんが、それは当てはまらないと思います」と述べ、クリス・ヘムズワース演じるソーの卒業には否定的な見方を示していた。かたや、クリス自身は「これが僕にとって最後のマーベル映画かも」とも語っているだけに、今後の見通しは不透明な状況だ。
ちなみに本作の物語は謎に包まれているものの、タイカは「“ラブ”を声高に語るわけではないけれど、そういうシーンのことを考え続けています。とても感動的な瞬間がある映画です」とコメント。冒険と笑いに満ちた作品であるとともに、「とてもエモーショナルな映画」だと話した。また、クリスも「僕が初めて観たタイカの作品、『ボーイ』(2010)には楽しさと冒険、笑いが詰まっていた。そして、その中心には“ラブ”があった。この映画もそれを体現しています」と口をそろえている。
映画『ソー:ラブ&サンダー』は2022年7月8日(金)公開。
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Source: Fandango