秒刻み『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』本予告 13の小ネタ解説まとめ

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』より、本予告映像が公開された。直前になってライアン・ジョンソン監督が「(クリーンな状態で本編を観たいなら、この予告編は)絶対に観ないほうが良い」とツイートするなどもあり、大きな話題を呼んでいた映像だけに、新事実や新映像が続々と登場した。
次々と映し出される圧巻の映像の中には、見逃したくない「小ネタ」ポイントも多数含まれていた。この記事では、映像内に登場した13の小ネタを解説しよう。
https://youtu.be/z9zxunCma0g
0:07 「ホスの戦い」思わせる進撃のウォーカー
塩の地表に覆われた惑星クレイトの地で、横一閃に並ぶファースト・オーダーの巨大戦力は、「AT-M6」と呼ばれる新兵器。ATウォーカーといえば帝国軍時代にも活躍した全地形対応装甲トランスポートであるが、ファースト・オーダーは『帝国の逆襲』ホスの戦いで反乱軍のスピーダーによって脚にワイヤーを絡められ戦力を封じられた反省を活かし、前足周りを強化した。ゴリラがモデルになったと紹介されるAT-M6は前モデルのAT-ATウォーカーの2~3倍のサイズを誇る強力な存在だ。
『帝国の逆襲』との対比的な観方もできる『最後のジェダイ』では、このAT-M6が並んで迫るクレイトの戦いは一つのハイライトとなるだろう。
0:36 ルークの元に還るライトセーバー
再び『帝国の逆襲』と対比的な観方をするならば、本作はルークがクラウド・シティで右腕とライトセーバーを失ってから「一巡」した物語であると位置づけることができる。惑星ベスピンの空域より一緒に落下したルークの右腕とライトセーバーが、ついにまた我々の眼前に還ってきたと思うと感慨深い。
ただし、ルークの右腕は剥き出しの機械義手だ。かつてはグローブを着用していたが、この孤島アク=トゥーの長い隠遁生活においては、秘密を隠す相手もいない。…少なくとも、レイが現れるまでは。
0:41 破壊されたジェダイのシンボル
霧が霞む向こうに見える、折れた木のようなオブジェクトは、ジェダイのシンボルマークと思われる。ルークが隠遁していた場所は「最初のジェダイ寺院」、つまりこの地では、いにしえのジェダイらが遺した様々な神秘を見つけられるはずだ。
このジェダイ・シンボルの残骸とおぼしきオブジェクトは、おそらく木または石などの原始的な材料で作られているはず。なぜ無残な姿となって残っているのか。長い年月の間晒された雨風がこうしたのか、それとも…?
なお、『帝国の逆襲』でも、霧がかった惑星ダゴバで、ルークはダークサイドに導かれて暗い闇に立ち入った。そこで、ダース・ベイダーのはねられた首からもう一人の自分がこちらを覗き込んでいるという悪夢じみた幻を見た。ジェダイの修行は、常に近寄らざるべきダークサイドと隣合わせにある。アク=トゥーのレイはどうか…。
0:43 フォースの木
「ついに覚醒した」というレイの語りにかかって映し出される神秘的な光景は、フォースの起源である「フォースの木」と噂されている。まるで生命力溢れる太陽の光のようにも、またはうごめく無数の手のようにも見える巨大な木の断層の中央に、大人1人か2人がやっと立てるほどの小さな足場が、一筋の光に照らされている。
アニメ『クローン・ウォーズ』では、惑星コルサントで古代より受け継ぐフォースの木が育てられていたが、共和国を乗っ取ったダース・シディアスがこの木を盗み出し、2本が惑星ヴェタインの帝国軍基地に保管されていた。コミック『砕かれた帝国』にてルーク・スカイウォーカーは、ポー・ダメロンの母であるシャラ・ベイと共にこの2本を奪還、うち1本を後のポーの両親となるシャラ・ベイとケス・ダメロンに託していた。
この場所は、以前公開されていた特報映像でも、「光、闇、バランス」の「バランス」の部分に合わせて映し出されている。
0:17 カイロ・レンの新ライトセーバー
カイロ・レンが拾い上げようとしているライトセーバーは、メッキ剥き出しだった『フォースの覚醒』時から改良されているように見える。そもそもなぜカイロのライトセーバーが十字型なのかといえば、古代の技術を基に自ら作り上げたために完成度が低く、出力が不安定となり、左右より分散させることでバランスを保っているためだった。この度アップデートされた新型ではより完成形に近づいたと推測できるが、左右の出力炉を残しているのは、『フォースの覚醒』フィンとの戦いでこの形状が役立ったからとも考えられる。
映像の向こう側には、最高指導者スノークの専属護衛であるエリート・プレトリアン・ガード2名の脚元が見えていることから、この光景はスノークの膝下で行われていると見られる。真っ赤な空間は、スノークの隠れ場所なのだろうか。