秒刻み『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』本予告 13の小ネタ解説まとめ

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』より、本予告映像が公開された。直前になってライアン・ジョンソン監督が「(クリーンな状態で本編を観たいなら、この予告編は)絶対に観ないほうが良い」とツイートするなどもあり、大きな話題を呼んでいた映像だけに、新事実や新映像が続々と登場した。

次々と映し出される圧巻の映像の中には、見逃したくない「小ネタ」ポイントも多数含まれていた。この記事では、映像内に登場した13の小ネタを解説しよう。

0:07 「ホスの戦い」思わせる進撃のウォーカー

塩の地表に覆われた惑星クレイトの地で、横一閃に並ぶファースト・オーダーの巨大戦力は、「AT-M6」と呼ばれる新兵器。ATウォーカーといえば帝国軍時代にも活躍した全地形対応装甲トランスポートであるが、ファースト・オーダーは『帝国の逆襲』ホスの戦いで反乱軍のスピーダーによって脚にワイヤーを絡められ戦力を封じられた反省を活かし、前足周りを強化した。ゴリラがモデルになったと紹介されるAT-M6は前モデルのAT-ATウォーカーの2~3倍のサイズを誇る強力な存在だ。

『帝国の逆襲』との対比的な観方もできる『最後のジェダイ』では、このAT-M6が並んで迫るクレイトの戦いは一つのハイライトとなるだろう。

『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』ファーストオーダーの新兵器「AT-M6」と「ドレッドノート」に迫る

0:36 ルークの元に還るライトセーバー

再び『帝国の逆襲』と対比的な観方をするならば、本作はルークがクラウド・シティで右腕とライトセーバーを失ってから「一巡」した物語であると位置づけることができる。惑星ベスピンの空域より一緒に落下したルークの右腕とライトセーバーが、ついにまた我々の眼前に還ってきたと思うと感慨深い。

ただし、ルークの右腕は剥き出しの機械義手だ。かつてはグローブを着用していたが、この孤島アク=トゥーの長い隠遁生活においては、秘密を隠す相手もいない。…少なくとも、レイが現れるまでは。

0:41 破壊されたジェダイのシンボル

霧が霞む向こうに見える、折れた木のようなオブジェクトは、ジェダイのシンボルマークと思われる。ルークが隠遁していた場所は「最初のジェダイ寺院」、つまりこの地では、いにしえのジェダイらが遺した様々な神秘を見つけられるはずだ。

このジェダイ・シンボルの残骸とおぼしきオブジェクトは、おそらく木または石などの原始的な材料で作られているはず。なぜ無残な姿となって残っているのか。長い年月の間晒された雨風がこうしたのか、それとも…?

なお、『帝国の逆襲』でも、霧がかった惑星ダゴバで、ルークはダークサイドに導かれて暗い闇に立ち入った。そこで、ダース・ベイダーのはねられた首からもう一人の自分がこちらを覗き込んでいるという悪夢じみた幻を見た。ジェダイの修行は、常に近寄らざるべきダークサイドと隣合わせにある。アク=トゥーのレイはどうか…。

0:43 フォースの木

「ついに覚醒した」というレイの語りにかかって映し出される神秘的な光景は、フォースの起源である「フォースの木」と噂されている。まるで生命力溢れる太陽の光のようにも、またはうごめく無数の手のようにも見える巨大な木の断層の中央に、大人1人か2人がやっと立てるほどの小さな足場が、一筋の光に照らされている。

アニメ『クローン・ウォーズ』では、惑星コルサントで古代より受け継ぐフォースの木が育てられていたが、共和国を乗っ取ったダース・シディアスがこの木を盗み出し、2本が惑星ヴェタインの帝国軍基地に保管されていた。コミック『砕かれた帝国』にてルーク・スカイウォーカーは、ポー・ダメロンの母であるシャラ・ベイと共にこの2本を奪還、うち1本を後のポーの両親となるシャラ・ベイとケス・ダメロンに託していた。

この場所は、以前公開されていた特報映像でも、「光、闇、バランス」の「バランス」の部分に合わせて映し出されている。

0:17 カイロ・レンの新ライトセーバー

カイロ・レンが拾い上げようとしているライトセーバーは、メッキ剥き出しだった『フォースの覚醒』時から改良されているように見える。そもそもなぜカイロのライトセーバーが十字型なのかといえば、古代の技術を基に自ら作り上げたために完成度が低く、出力が不安定となり、左右より分散させることでバランスを保っているためだった。この度アップデートされた新型ではより完成形に近づいたと推測できるが、左右の出力炉を残しているのは、『フォースの覚醒』フィンとの戦いでこの形状が役立ったからとも考えられる。

映像の向こう側には、最高指導者スノークの専属護衛であるエリート・プレトリアン・ガード2名の脚元が見えていることから、この光景はスノークの膝下で行われていると見られる。真っ赤な空間は、スノークの隠れ場所なのだろうか。

1:05 開くシャッター

格子のシャッターが開き、カイロ・レンが現れる。『帝国の逆襲』においても、ダース・ベイダーは上下に開閉する巨大なカプセルが開いた中から登場する描写があった。これはベイダーが威厳に満ちた恐ろしいヴィランであることを物語るのに有効的だったのに対し、格子状のシャッターの向こうに立つカイロ・レンには力の無さや迷いが生じているように見せている。この場面の直後、カイロはまるで自身のマスクすら気に入らないかのように衝動を起こしている姿が映し出される。

1:12 カイロ・レンの傷跡とタイ・サイレンサー

祖父、そして父親譲りの腕前でタイ・サイレンサーを操縦するカイロ・レン。その右頬には、『フォースの覚醒』でレイに付けられた傷跡を隠すようにカーボン地が走っている。これは単に傷を隠すための単なるテーピングなのか、それとも何らかの効用がある医療技術なのかはわからない。

なお、この傷の位置は『フォースの覚醒』で傷つけられた直後のものから移動している。当時は額の中央から眉間、右頬にかけて斬られていたはずだったが、ライアン・ジョンソン監督によれば「間抜けに見えるから」という審美的な理由なのだという。

ちなみにタイ・サイレンサーはカイロ・レン専用機のため、同じ機体は二つとない。デザインは、帝国軍時代のタイ・インターセプターとベイダー専用機のタイ・アドバンスドがモデルになっている。

1:33 ポーグ、鳴く

新たなマスコット・キャラクターとしても熱視線を浴びるポーグが、ついに本編映像内で登場。鳥類のように鳴く姿は愛くるしいが、口内の歯はなかなか鋭利だ。情報によればポーグは好奇心が非常に強い生き物だというから、きっと群れの一体がチューバッカに懐いてしまったのだろう。

1:40 ポー・ダメロンのXウイング「ブラック・ワン」

ポー・ダメロンが操縦する黒いXウイング(インコム=フレイテック社T-7)はブラック・ワンと呼ばれ、前作から機能拡張がなされた。ファースト・オーダーの攻撃をかいくぐるため、機体後方に取り付けられたアクセラレータによって一時的な加速が可能になっているという。

1:41 フィン対ファズマ

前作でも(フィンの一方的な)因縁を見せたフィンとキャプテン・ファズマが再接触。以前、惑星タコダナでもフィンはトルーパーの1人と格闘してみせたが、今回の相手はファースト・オーダーのトップ3のひとりであるファズマだ。惑星タコダナで対峙したトルーパーが扱っていたZ6バトンを今度は自ら操るが、やや力任せで大ぶりな格闘スタイルを見る限り、格闘訓練を行った方が良いかもしれない…。

『フォースの覚醒』では活躍が期待されながらもほとんど見せ場がなく、「ファズマ問題」と揶揄されたキャプテン・ファズマがどのような登場を果たすのか。映画シリーズとしては初の女性ヴィランとなるだけに、なお一層の注目が集まっている。

1:49 新たなクリーチャー

北極ギツネに似た白く美しいクリーチャーは今作で初登場となり、現時点でその名と詳細は明かされていない。群れをなして戦闘から逃げるこのクリーチャーは、レジスタンスの基地に駆け込んでいるようだ。クレイトの白い塩の地表にカモフラージュできるよう白い結晶のような体毛をまとったこのクリーチャーの進化の歴史に思いを馳せるのも楽しい。

 

2:00 実体現したスノーク

前作ではホログラム映像のみで登場していたファースト・オーダーの最高指導者スノークが、ついに実体を伴って登場。白い眉毛も確認でき、うっすらと頭皮に髪が残っているようにも見える。その身長はこれまでわかっておらず、これまで「途方もなく大きいのでは」「実は米粒サイズだったりして」などと囁かれていたが、映像を見る限り一般的な人間の1.5~2倍ほどの大きさのように見える。フォースの力でレイを襲っているが、一体ここはどこなのか?なぜレイは早くもスノークと対峙しているのか?

ちなみに『最後のジェダイ』を公式に特集した英EMPIRE誌の2017 OCTOBER号紙上では、スノークの「正体」として5人の人物の「説」を紹介している。謎に包まれたかつての暗黒卿ダース・プレイガス説、メイス・ウィンドゥ説、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ』ダース・ベイダーの城に登場したヴァニー説、アナキンの父親説、そして誰でもない新キャラクター説だ。その答えは、まだ誰も知らない。

2:05 レイとカイロ・レンが結束か

日本語字幕では「教えて」「私はどうすれば」と語られているが、実際のセリフは”I need someone to show me my place in all this.” = 「こんな中で、私の居場所を示してくれる誰かが欲しい」となる。思えば、これまで身寄りもなく、惑星ジャクーでたった1人で暮らしてきたレイこそ不安定であり、あらゆる誘惑に負けやすい人間とも捉えることができる。そこにカイロ・レンが手を差し伸べていることから、「ついにレイがダークサイドに堕ちるのだろうか」との観方もできるだろう。しかし、この映像が意図的にミスリードを招こうとしている可能性もある。フォースを信じよう。忍耐だ。

以上、今回の予告編で見逃せない13のポイントをご紹介した。他にも注目すべき点があったら、是非本記事コメント欄か、THE RIVER公式TwitterFacebookInstagramで共有してほしい。こうしてあれこれ語り合っているのが、一番楽しい時間だったりするよね。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日公開。
予告編の概要解説は以下の記事にて。

徹底解説!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』新予告編映像を読み解く

About the author

方向感覚が壊滅しており、Googleマップがあっても道に迷う編集長。ORIVERcinema発起人。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。

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