映画『キャプテン・アメリカ』シリーズに登場した悪役、フランク・グリロ演じるブロック・ラムロウ/クロスボーンズがもしかすると今後のマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）に再登場することになるかもしれない。強烈な存在感で観客に強い印象を残したグリロが、最新のインタビューでその可能性を示唆した。

ブロック・ラムロウ/クロスボーンズは、『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー』（2014）、『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016）の2作品にサブ・ヴィランとして登場。前者では追われる身となったキャプテン・アメリカを追い、またS.H.I.E.L.D.を占拠する役回りで、後者はナイジェリアの都市ラゴスにてテロを目論む凶悪犯としてヒーローたちを苦しめた。『シビル・ウォー』では、キャプテンもろとも自爆を図ったところをワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチの能力に阻止され、一般市民に犠牲者が出るきっかけともなっている。

クロスボーンズ、再登場なるか？

問題は、『シビル・ウォー』を経た現在、クロスボーンズの生死が不明だということである。2016年7月、アメリカのテレビ番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演したグリロは、「彼が死んだと思います？ 死体を見ましたか？」と発言しているのだ。

しかしながらグリロ自身は、かつてクロスボーンズ役を再び演じる意思がないことも明言していた。2017年1月、米コライダーのインタビューに応じた彼は、「キャプテン・アメリカやアイアンマンでもないかぎり（キャラクターの）向かう先がないんです。（今後の）話をしていて、“待ってよ、やりたくない”って思いました」と述べているのである。

それから約8ヶ月経った2017年9月、どうやらグリロの心境にはなんらかの変化があったらしい。そしてマーベル・スタジオも、クロスボーンズに関するなんらかの計画を検討しているようだ。米フォーブス誌のインタビューで、彼は“とある情報”を聞いたことを明かしている。

「マーベル映画の一部になるのはすごく良いですよ。熱狂的なマーベル・ファンの息子が3人いますしね。
それほど前のことじゃないんですが、まだ誰も知らないニュースを知って驚きました。僕のキャラクターのことです。すごく面白そうだし、楽しみですよ。」

この口ぶりから考えると、おそらく遠からずブロック・ラムロウ/クロスボーンズがMCUに再登場することになりそうだ。現在は『アベンジャーズ／エンドゲーム（邦題未定、原題：Avengers: Endgame）』の撮影が行われているが、これまでの集大成ともいうべき本作の撮影に呼び出されているのだろうか？ それとも、1990年代が舞台だという『キャプテン・マーベル（原題：Captain Marvel）』に若かりしラムロウが登場するのだろうか。あるいはまだ発表されていない作品に登場するのか……。

一度は「やりたくない」と言い切ったグリロが「面白そう」だと口にするほどのアイデア、その全貌を楽しみにしよう。こうなった以上、思わぬところでスクリーンに再登場することも十分にありうるのだ。

Sources: https://www.yahoo.com/gma/crossbones-alive-captain-america-civil-war-194010882–abc-news-celebrities.html
http://collider.com/frank-grillo-the-purge-4-crossbones-marvel/
https://www.forbes.com/sites/simonthompson/2017/09/17/hollywoods-horror-icons-discuss-the-it-factor-and-their-ultimate-halloween-movie-mazes/2/#1c4e43714bed
http://comicbook.com/marvel/2017/09/19/crossbones-mcu-return-frank-grillo/
Eyecatch Image: Frank Grillo speaking at the 2013 San Diego Comic Con International, for “Captain America: The Winter Soldier”, at the San Diego Convention Center in San Diego, California. / Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9364106514/ )