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『X-MEN: ダーク・フェニックス』米国公開が2019年2月に延期 ― 『ニュー・ミュータンツ』はさらに6ヶ月の公開延期へ

X-MEN
Photo by JD Hancock https://www.flickr.com/photos/jdhancock/3500203823

米20世紀フォックス社は、映画『X-MEN』シリーズの最新作『X-MEN: ダーク・フェニックス(原題:X-Men: Dark Phoenix)』をはじめとした複数作品の米国公開を延期すると発表した。

Deadline誌ほか複数のメディアが伝えるところによると、『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2018年11月2日の劇場公開を3ヶ月延期し、新たに2019年2月14日の米国公開を予定。本作について、公開延期の理由は明らかになっていない。
なお2019年2月14日には、フォックスは同じく『X-MEN』シリーズのスピンオフ映画『ニュー・ミュータンツ(原題:New Mutants)』を米国公開する計画だった。このスケジュール調整に伴って、必然的に『ニュー・ミュータンツ』も2019年8月2日へと約6ヶ月の米国公開延期となっている。なお同作は本来2018年4月13日に公開される予定だったため、結果として約16ヶ月の先送りを余儀なくされた形だ。

『X-MEN: ダーク・フェニックス』は、シリーズの脚本・製作を務めてきたサイモン・キンバーグによる初の監督作品。コミックファンの間で名高いストーリー「ダークフェニックス・サーガ」を原案に、ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)の内なる戦いを描く。ジェームズ・マカヴォイが「シリーズで一番エモーショナルで、一番哀しい」と述べるなど前評判が高いだけに、期待の高まっている一作だ。音楽は久々のヒーロー映画となるハンス・ジマー手がける
かたや『ニュー・ミュータンツ』は、『きっと、星のせいじゃない。』(2014)のジョシュ・ブーン監督によるシリーズ初の青春ホラー映画。完成目前と目されていた2018年1月、10ヶ月の公開延期が発表され、登場人物を追加するなど大規模な再撮影・追加撮影が行われるとみられている。

『X-MEN: ダーク・フェニックス』および『ニュー・ミュータンツ』は、『デッドプール2』(6月1日公開)と並んで2018年を彩る「映画版X-MEN」となる予定だった。今回の延期によって2018年は『デッドプール2』のみになってしまったほか、2018年末~2019年半ばには、早ければディズニーによる20世紀フォックス買収が完了する予定だ。2作品の公開前にマーベル・キャラクターの権利がディズニーへと移る可能性もあるが、今後影響が生じないことを祈りたい。

なお20世紀フォックスは、ロックバンド「クイーン」の伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ(原題:Bohemian Rhapsody)』を、『X-MEN: ダーク・フェニックス』の公開予定日だった2018年11月2日に米国で封切る方針。ブライアン・シンガー監督の降板など製作トラブルに見舞われた一本だったが、2018年12月25日の公開予定日から約2ヶ月繰り上げてのお披露目となる。
また、作家ドン・ウィンズロウの同名犯罪小説を映画化する『ダ・フォース(原題:The Force)』も2019年3月1日の米国公開を延期することが発表された。新たな公開予定日は不明だが、『LOGAN/ローガン』(2017)を手がけたジェームズ・マンゴールド監督と脚本家スコット・フランクの再タッグとあって注目の作品だ。

Source: Deadline
Eyecatch Image: Photo by JD Hancock

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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