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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』新映像追加版、全内容を解説 ─ 「ファイナル上映」にて日本初披露

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』追加映像のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

『エンドゲーム』クレジット後の追加映像とは

マーベル・スタジオは『エンドゲーム』新映像追加版の米国上映開始に先がけて、追加映像の内容を、「アンソニー・ルッソ監督によるイントロダクション」「未完成の削除シーン」、そして『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の先取り映像告知しており、映画館チェーンCinemarkは「スタン・リーへの敬意」が含まれることも伝えていた。このたび「ファイナル上映」にてお披露目されたのは、これら4種類のすべてである。

まず本編の上映前に、アンソニー・ルッソ監督のメッセージが流され、本編終了後に「ここだけの映像」を用意していると発表。もちろん今回の上映でも、本編の内容は一切変更されていない。エンドクレジット後、マーベル・スタジオのロゴとともに、『アイアンマン』(2008)でトニー・スタークがスーツを作るべく鉄を打っていた時の音が聞こえるのも同じである。

スタン・リーへの敬意

ひとつめの追加映像は、2018年11月にこの世を去ったスタン・リーの、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品へのカメオ出演を振り返ったメイキング映像だ。『アイアンマン』から『エンドゲーム』まで、スタンの登場シーンや、撮影風景を収めた映像が高速で展開していく短い映像のため、一度ですべてをきっちりと視認することは困難だろう。

スタン・リー
©THE RIVER

カメラはスタンの印象的な瞬間をいくつも捉えており、『エンドゲーム』の撮影現場からは、1970年の扮装に身を包んだスタンが、車の運転席で力強く手を挙げる様子も。逝去の数ヶ月前に撮影されたとは思えない、逞しいエネルギーを一瞬ながら感じることができる。

また『アイアンマン』のレッドカーペットにてロバート・ダウニー・Jr.やジョン・ファヴロー監督に賛辞を送る姿や、『アベンジャーズ』(2012)の撮影現場にて「昔はとにかく書いていた」と自身の過去を振り返りつつ、大作へのカメオ出演を感慨深く語る場面、そして『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の撮影でクリス・ヘムズワースを笑わせ、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の舞台裏ではタイカ・ワイティティ監督の演出に笑顔を見せる姿もあった。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)の撮影中、ウォッチャーの格好をしたスタンに、ジェームズ・ガン監督が「最高の方です」と最大の賛辞を送るくだりは、MCUの近年の動きも思わせるがこそ胸に刺さる。

「すべてのカメオを覚えている」と語るスタンに、『エンドゲーム』ならではのメッセージを贈って、映像は幕を閉じた。いつか公にお披露目される日が来ることを願いつつ、その言葉を明かすことは控えておこう。なお、この映像は2019年4月にマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が製作の事実を明かしていた「カメオ出演のメイキング」と同じものだとみられる。




未完成の削除シーン、ハルクが活躍

ふたたびスクリーンにはアンソニー監督が登場し、『エンドゲーム』にはあらゆる要素を詰め込んだこと、苦渋の思いで削除した場面があることを語る。

なかでも「お気に入りの場面」として上映されたのは、ブルース・バナー/ハルクの“空白の5年間”を埋めるシーンだ。街中のビルから火の手があがり、高層階では逃げ遅れた人々が助けを求めている。しかし炎の勢いは激しく、地上にいる消防隊員たちも手を出すことができない。その時、隣接するビル群の屋上を巨大なシルエットが駆け抜け、飛び移っていく。炎の中に飛び込んだ影は、やがて大きなパラボラアンテナを頭上に抱えて地上に降りてきた。アンテナの円形の中には、助けを求めていた人たちが乗っている。しっかりとアンテナを支えるのは、人間としての姿と、緑色の巨人としての姿がひとつになったブルース・バナーだった。

感謝を述べる消防隊員の“チーフ”とブルースが言葉を交わしていると、ブルースの持つ携帯電話が鳴る。話を終えて電話に出ると、どうやら相手は「スティーブ」と名乗ったようだ。「スティーブって、どのスティーブだ?」

マーク・ラファロ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36243137665/

『エンドゲーム』の製作陣は、本作における“ふたつの状態が融合した”ブルース・バナー/ハルクのことを「スマート・ハルク」と呼び、本編に残った以外にもあらゆる可能性を検討していた。脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、ダイナーでパンケーキを食べるシーン以前に、ハルクが5年間にヒーローとして何をしていたのかを示すシーンが存在したことも以前認めている



このたび上映されたのは、実際に撮影されていた、貴重な“スマート・ハルクのヒーローとしての活躍シーン”だろう。推測ながら、ここでスティーブからの呼び出しを受け、一同がダイナーに集まるという筋書きだった可能性も高そうだ(ちなみに上映された映像はCGが未完成で、スマートハルクの造形が途中段階のものだった)。

ちなみに、ダイナー以前のシーンを削除した理由は「ダイナーでパンケーキを食べる以上に多くを得られるシーンではなかったから」。マルクスは「いきなりダイナーのシーンを見せちゃっていいのかな」と不安も抱いたそうだが、ハルクの空白を描くことは「むしろノイズになってしまう」と判断し、「スコット・ラングの“混乱してきた”というセリフに全てを託した」と述べている。

あわせて読みたい

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』先取り映像

ハルクの未公開シーンのあと、「そしてもうひとつ」として上映されたのは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の先取り映像だった。こちらは映画そのものがこれから公開されるため多くは記さないが、メキシコの破壊された街にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が到着。そこに現れたのは…という数十秒間の内容だ。

今回の追加映像は、いずれも『エンドゲーム』のブルーレイなどに収録される可能性が高いであろう内容だった。今回のファイナル上映のみならず、『エンドゲーム』やマーベル・シネマティック・ユニバースを愛するファンに、広く鑑賞の機会が提供されることを祈りたい。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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