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『E.T.』徹底解説 ─ あらすじ、小ネタから子役たちの現在まで完全ガイド

E.T.
©Universal Pictures 写真:ゼータイメージ

2020年10月2日(金)、世界中を感動の渦に包み込んだ感動の友情物語E.T.(1982)が「金曜ロードSHOW!」で再び蘇る。

『ジョーズ』(1975)『未知との遭遇』(1977)『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)などの名作を連発、映画界の寵児となったスティーブン・スピルバーグ監督が少年時代の経験を元に生み出された本作は、公開直後から全米のみならず世界中で大ヒットを記録した。

この記事では、感動作『E.T.』に関する情報を集約。あらすじや製作の裏側、トリビア、気になるキャストの活躍などをまとめている。鑑賞のお供としてご活用いただきたい。

『E.T.』あらすじ

カリフォルニアの、とある森。球型宇宙船が不時着し、数体の宇宙人が現れた。彼らの目的は、地球上の植物をサンプル収集すること。そこに政府職員が駆けつけると、宇宙人たちは船に戻って飛びだってしまう。しかし、1体だけが地上に取り残されてしまった。

彼は森の近くに暮らす少年エリオットに発見されて匿われる。かくして、心優しい宇宙人と少年たちとの、心の交流が始まる。

宇宙人は「E.T.(エクストラ・テレストリアルの略)」と名付けられ、エリオットの親友として過ごす。E.T.は「ウチニ デンワ」して故郷の星に帰ることを望んでおり、エリオットはこれを叶えてやるためE.T.を郊外の森に連れ出し、通信機での交信を試みる。しかし、道に迷ったE.T.は川に落下し、瀕死状態になってしまい……。

『E.T.』小ネタ解説

E.T.ってどういう意味?

E.T.は Extra-Terrestrialの略で、これは英語で「地球圏外の存在」、「宇宙人」という意味。extraには「〜の範囲外の」、terrestrialには「陸生の」という意味がある。

劇中登場のBMXは全て日本製

『E.T.』を象徴するものの1つが、空飛ぶ自転車。劇中終盤、E.T.を捕らえようとする科学者ら大人から逃げるべく、エリオットら子どもたちが使ったのがBMX(モトクロス用の自転車)だ。

実は本作でエリオットをはじめ少年たちが乗っている自転車は、1918年に大阪で創業された桑原商会(現:KUWAHARA BIKE WORKS)が製造したもの。同社は輸出専門にBMXを作っていたのだ。

1982年の「SCREEN」誌によれば、スピルバーグ監督は劇中でどのような自転車を使うかを迷っていたという。そこで、近所の子どもたちに「どこの自転車が欲しいかい?」と聞いたところ、子どもたちが口を揃えて「クワハラ」と答えたのだとか。こうして、桑原商会の自転車が『E.T.』に大抜擢されたのだ。

本作の公開にあわせて、日本でも「ET-ORIGINAL」の型番で発売。アメリカでも日本でも大ヒットしたのだそうだ。ちなみに、劇中の自転車チェイスシーンは、モトクロスのベテラン選手がスタントマンを務めていたのだとか。

 『E.T.』に影響を受けた作品

『E.T.』に影響を受けた作品を数え出したらきりがない。それほど『E.T.』は後世のフィルムメーカーや映画業界に大きく貢献したと言えるのだ。ここでは近年の該当作を4作ピックアップして、現代の映画作品における『E.T.』を覗いてみよう。

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)

Netflixの人気シリーズ「ストレンジャー・シングス未知の世界」は、1980年代の小さな町ホーキンスを舞台に、少年ウィルの失踪事件を巡り、家族や友人、地元警察が不可解な事件に巻き込まれていくスペクタクル・アドベンチャー。

『ジョーズ』『ゴースト・バスターズ』(1984)『グーニーズ』(1985)など数々の名作を彷彿とさせることで有名な同シリーズは、『E.T.』からの影響というよりも、『E.T.』へのオマージュに近いかもしれない。例えば、シーズン1で描かれる少女イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)を巡る幾つかの場面。政府の研究施設から逃げ出したイレブンが森で発見されてマイクの家に匿われる場面は、E.T.がエリオットに助けられるシーンと重なる。

また、学校に行くために、坊主姿のエルがブロンド・ヘアーに変装する場面は、ハロウィンでの仮装の為にかつらと帽子姿で出てきたE.T.を思わせる。実際にエルを演じたミリーによれば、イレブンという役を演じるにあたって、事前に『E.T.』を参考にするようショーランナーのダファー兄弟から指示を受けていたのだそう。「(ダファー兄弟は)私に、E.T.自体と、E.T.と子どもたち(エリオットら)との関係を真似してほしいと伝えてきたんです」とミリーは語っている

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THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

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