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ファンタビ2『黒い魔法使いの誕生』続編情報まとめ ─ ブラジル舞台からジョニー・デップ降板まで、今わかっていること

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)は、『ハリー・ポッター』魔法ワールドをさらに拡大し、より豊かにする映画シリーズだ。続く第3作(タイトル未定)は2022年夏に世界公開予定、いったいどんな物語を見せてくれるのか……。

米ワーナー・ブラザースや製作チームは、もちろん来たる3作目の中身を謎のベールに包んでいる。本記事では、少しずつ伝えられている『ファンタビ2』続編製作の舞台裏を振り返ることで、ニュート・スキャマンダーたちの新しい冒険への期待を高めていくことにしよう。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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舞台は「ブラジル」と「ホグワーツ」?

『ファンタスティック・ビースト』第3作の製作がワーナーによって正式発表されたのは、前作『黒い魔法使いの誕生』の劇場公開から約1年が経過した2019年11月のこと。この時、あらかじめ噂されていたように、ブラジル・リオデジャネイロが舞台になることが正式に告知された。『魔法使いの旅』で1927年のアメリカ・ニューヨーク、『黒い魔法使いの誕生』ではフランス・パリと、世界にまたがる“魔法ワールド”を描いてきた本シリーズが、描かれざる一面に踏み込むことになる。

出演者には、ニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメイン、アルバス・ダンブルドア役のジュード・ロウ、ジェイコブ・コワルスキー役のダン・フォグラー、ティナ・ゴールドスタイン役のキャサリン・ウォーターストン、クリーデンス役のエズラ・ミラー、クイニー・ゴールドスタイン役のアリソン・スドルらが続投。『黒い魔法使いの誕生』で顔を見せた、ユーラリー・“ラリー”・ヒックス教授役のジェシカ・ウィリアムズも再登場する。

この中でキーパーソンとして伝えられているのが、主人公のニュートはもちろんのこと、ジュード演じるアルバス・ダンブルドア、そして“宿敵”たるゲラート・グリンデルバルド。次回作は三者が主役の物語で、それぞれの出番が等しくなるといわれているほか、『黒い魔法使いの誕生』以上にホグワーツの場面が増えるとも伝えられている。

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また、ジェイコブ役のダン・フォグラーは、第3作について「過去2作品をあわせた以上に規模が大きくなる」と語り、のちに脚本を読み終えた際には「第二次世界大戦を背景とした大規模な戦いへと向かっていきます。壮大な戦闘シーンを期待してください」とも話していた。一方、おなじみのキャラクターたちには、第1作『魔法使いの旅』の雰囲気にも似た展開が待っているそう。「とっても愉快な展開」と言われているあたり、ただダークな方向性に転じるだけではなさそうだ。

監督は『ファンタビ』前2作を手がけたデヴィッド・イェーツ。脚本には『ハリー・ポッター』原作者のJ・K・ローリングのほか、映画版『ハリー・ポッター』全8作のうち7作品を執筆したスティーヴ・クローヴスが加わった。魔法ワールドを深く理解するクローヴスは、脚本家としてのスキルを活かしてローリングをサポートしており、ワーナー側も脚本の出来栄えにはとても満足しているといわれている

グリンデルバルド役、ジョニー・デップの降板

もともと『ファンタスティック・ビースト』第3作は2020年11月に公開される予定だったが、フォグラーいわく「規模が大きくなる」ゆえに撮影準備に時間を要し、公開時期は早い段階で2021年11月12日へ延期となっていた。その後、2020年春の撮影開始が告知されるも、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、撮影時期の繰り下げを余儀なくされている。

実際の撮影が本格的に始まったのは、コロナ禍を経ての2020年9月20日(英国時間)。感染対策を徹底しての始動となったが、1ヶ月半後の11月6日には、前作『黒い魔法使いの誕生』でゲラート・グリンデルバルド役を演じたジョニー・デップの降板決定し、続いて、米国公開日が2022年7月15日に再延期されることも発表された

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『魔法使いの旅』公開後から、デップは元妻のアンバー・ハードに対するドメスティック・バイオレンス疑惑が伝えられており、両者は訴訟に発展していた。ワーナーは法的手続きに則してデップの扱いを進める方針だったが、11月2日、デップが英国のタブロイド紙「The Sun」を相手取った名誉毀損裁判で敗訴。これを受けてワーナーがデップに降板を申し出たところ、本人が受け入れて降板が決定。デップの出演シーンはワンシーン以上撮影されていたというが、これらは再キャスティングに伴ってお蔵入りとなる。ただし、デップは契約に基づいて出演料を満額受け取るとのこと。

その後、11月10日(米国時間)には、グリンデルバルドの代役として『ドクター・ストレンジ』(2016)「ハンニバル」(2013-2015)のマッツ・ミケルセンが出演交渉に入ったことが報じられている。監督のデヴィッド・イェーツがマッツの大ファンだったとの理由から指名されたもので、報道の時点で交渉は初期段階とされた。

なお、『ファンタスティック・ビースト』シリーズは全5部作の構想で、この第3作目をもって物語はいよいよ折り返しを迎える。出演者はほぼ同じタイミングで作品の内容を知らされるそうだが、2018年11月の時点で、ニュート役のエディが(他のキャストには知らされていない)3作目のタイトルを知っていたなど、役割に応じていくらかの差はあるようだ。もっとも、エディも5部作の内容をすべて知っているわけではないそう。エディは「もっとよく知っていると思う」人物として、ダンブルドア役ジュード・ロウを挙げていたが、果たして?

映画『ファンタスティック・ビースト』第3作(タイトル未定)は2022年7月15日に米国公開予定

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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