『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロが双子の兄弟役に一人二役で挑む、HBO®ドラマ「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」が、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて2020年7月28日（火）より独占配信される。「BS10 スターチャンネル」では8月26日（水）23時より独占日本初放送。このたび予告映像も公開されている。

妄想型統合失調症を患う双子の兄、トーマスの世話を亡き母に誓ったドミニクのもとに、兄が図書館で騒ぎを起こして病院に運ばれたという知らせが届く。退院して施設に戻るはずだったトーマスは、悪名高い収容所に連れていかれてしまい、ドミニクは必死で助け出そうとするが……。生涯をトーマスに捧げてきたドミニクに幸せは訪れるのか。母が遺した祖父の自伝で明かされる家族の秘密とは。

本作はウォーリー・ラムの同名ベストセラー小説を基に、精神疾患を患う双子の兄を支えながら、過去のトラウマや家族の秘密など数々の困難に直面し、それでも人生を立て直そうとする主人公の葛藤と希望を描く物語。監督・脚本・製作総指揮は『ブルーバレンタイン』（2010）のデレク・シアンフランスが務め、初のテレビドラマながら全6話を自ら監督した。主演のラファロは、数々の賞に輝いたテレビ映画『ノーマル・ハート』（2014）以来のHBO作品となり、製作総指揮も兼任している。

一卵性双生児のトーマス＆ドミニクは、精神疾患を患う兄トーマスのほうが、精神安定剤などの薬の影響によって弟ドミニクよりも一回り太めという設定。ラファロは特殊メイクやCGに頼ることなく一人二役を演じ分けることにこだわり、まずは9キロ減量してから15週におよぶドミニクのシーンを撮影。そのあと撮影を休止し、5週間かけて18キロ増量、トーマス役を演じるためのリサーチを重ねて再度の撮影に臨んだ。その渾身の演技は、ほとばしるエモーションと鬼気迫るリアリティで見る者を作品に引き込む。

またシアンフランス監督も、代表作『ブルーバレンタイン』で見せた、過去と現在を交錯させながら人々の軌跡を描き出す手法を活かし、トーマスに足を引っ張られてばかりだったドミニクの幼少期・青年期、前妻との苦い思い出、そして義父に怯えて育った幼少期の記憶などのエピソードを丹念に綴っている。第5話、祖父がシチリアからアメリカに移住した当時のシーンは『ゴッドファーザー Part II』（1974）を彷彿とさせ、アメリカにおける移民史をさりげなく垣間見せるもの。監督自身が「6時間の映画」と語るにふさわしい、見応えのある人間ドラマだ。

共演者には、ドミニク＆トーマスの母親役に『イコライザー』シリーズや『フローズン・リバー』（2008）のメリッサ・レオ、精神科医のパテル役に「グッド・ワイフ」（2009-2016）アーチー・パンジャビ、ドミニクの恋人役に『バーバラと心の巨人』（2017）イモージェン・プーツ。さらにエミー賞受賞コメディアンのロージー・オドネル、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』（1996）ジュリエット・ルイス、「トランスペアレント」（2014-2019）キャスリン・ハーンらも出演する。

HBO®ドラマ「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」（全6話）