繋がらないと意味がない?「その考えは好きじゃない」DCユニバースのジェームズ・ガン ─ 「『クレイフェイス』は単体で楽しいホラー映画」

DCユニバース(DCU)の映画やドラマは、すべてが将来の大型クロスオーバーにつながる必要はない──。DCスタジオ共同CEOのジェームズ・ガンが、作品同士のつながりをめぐるファンの疑問に答え、個々の物語を重視する製作方針を改めて説明した。
発端は『スーパーマン』(2025)や『スーパーガール』(2026)、『クレイフェイス』(2026)、ドラマ「ピースメイカー」「ランタンズ」「クリーチャー・コマンドーズ」といったDCU作品について、「これらは何に向かっているのか?」と疑問を呈したSNS投稿だった。
これに対し、DCUは必ずしも巨大なクロスオーバーを目指さなくてもよいとするユーザーの意見に、ガンはThreadsで「まったく同感です」と応じた。
「DCUは、ひとつの別世界にすぎません。どの場所、どの時代からでも、そこでの物語を語ることができる。何か別のものにつながらなければ、個々の物語には意味がないという考え方は好きではありません。」
ガンは続けて、「『スター・ウォーズ』は50年もの間、映画やドラマ、ゲーム、書籍を通じて、基本的に同じことをしてきたのですから。それが理解されないのは不思議です」と説明。「もっとも、作品ごとのトーンの多様さは『スター・ウォーズ』にはありませんが」と付け加えた。
もちろん、DCUの作品同士に接点が全くないという意味ではない。ガンは『スーパーマン』『スーパーガール』から続編『マン・オブ・トゥモロー(原題)』、さらにその先へと続く物語を「スーパーマン・サーガ」と呼び、ほかの作品で紹介された多くのキャラクターも登場すると説明している。
「だからといって、ほかの作品がそこで起こる出来事のお膳立てのためだけに存在しているわけではありません。『クレイフェイス』を観てもらうのも、3本先の映画でクレイフェイスがどこに登場するのかという理由ではなく、それ自体が素晴らしく、楽しいホラー映画だからであってほしいのです。」
『クレイフェイス』は、『スーパーマン』『スーパーガール』に続くDCUの劇場映画第3弾。バットマンの宿敵として知られる変幻自在の怪人を主人公に、若きスター俳優マット・ヘーゲン(トム・リス・ハリス)が顔とキャリアを失い、恐ろしい怪物へと変貌していく姿を描く本格ホラーだ。従来のスーパーヒーロー映画とは大きく異なる作風となっており、他のDC作品に関する予備知識は一切不要で楽しめる独立作となっている。
もっとも、わずかな接点は持っている。DCスタジオ共同CEOのピーター・サフランは、『クレイフェイス』がアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」以前の時代を舞台としており、両作品に登場するクレイフェイスは同一人物であることを認めている。同じ世界の歴史を共有しながら、それぞれ異なるジャンルの物語を描くというDCUの方針を象徴する作品でもある。
実際、ガンの考え方は以前から一貫している。2025年8月、米Interview Magazineで俳優レイン・ウィルソンと対談した際にも、DCUはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)より「ゲーム・オブ・スローンズ」や「スター・ウォーズ」に近いと説明。「ひとつの世界を構築し、そこから小さな部分を取り出して、個々の物語を語っていくのです」と述べていた。
『クレイフェイス』をめぐっては、公開前にも「誰がクレイフェイスの映画なんて求めた?」という批判に、ガンが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『マトリックス』などを引き合いに出して反論している。人気キャラクターへの需要だけで企画を選ぶのではなく、クリエイターの創作意欲を重視すべきだという主張だった。
さらにガンは、10月13日(現地時間)の『クレイフェイス』ワールドプレミアで、米Extraに「もともとユニバースに組み込むことを想定していた作品ではありませんでした。しかし、あまりにも素晴らしく、感動的で、心に響く独創的な作品だったので、作らなければならないと思ったのです」と明かしていた。
映画『クレイフェイス』は2026年10月30日(金)より日本公開。
▼ 『クレイフェイス』の記事

『クレイフェイス』は「バットマンの影を感じる」映画に ─ 新DCユニバースのゴッサムも「腐敗した街」 バットマン本人はまだ登場しない模様ですが 
『クレイフェイス』日本発ポスターが入場特典に決定 ─ 主演「日本に行きたい」 来て〜! 
あなたは誰?DC『クレイフェイス』が日本の芸術家に突き付けた問い ─ 伝統の藍と泥で描き出すアート、怪人の悲しき内面【独自取材】 PRアート制作に立ち会いました 
「驚くほど骨太」『クレイフェイス』Rotten Tomatoesスコア発表 ─ 「『サブスタンス』以来屈指の気持ち悪ボディホラー」「アメコミ映画の刺激的な解毒剤」 高評価スタートです 
『クレイフェイス』日本版ポスターが世界公式ビジュアルに異例採用、日本語キャッチコピーもそのまま ─ ジェームズ・ガンも絶賛、4DXなど特別上映も決定 すごい!
Source:James Gunn (Threads), Variety, Interview Magazine, Entertainment Weekly




























