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スパイダーマン、新作スピンオフ映画は「クレイヴン・ザ・ハンター」か ― 『イコライザー』脚本家が参加、米報道

マーベル
Photo by Stefan Scheele https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ Remixed by THE RIVER

米ソニー・ピクチャーズが、「スパイダーマン」シリーズの新たなスピンオフ作品として、ヴィランのクレイヴン・ザ・ハンターを主人公とする映画を企画している可能性が浮上している。米Colliderが報じた。
2018年8月3日現在、大手メディアが取り上げている情報ではないため、確実性には一定の疑問があることをあらかじめご理解いただけると幸いである。

セルゲイ・クラヴィノフ/クレイヴン・ザ・ハンターは、“スパイダーマン狩り”に執念を燃やし、秘薬の力によって驚異的な身体能力と五感を保持するキャラクター。コミックの世界でスパイダーマンが初めて戦ったヴィラン、カメレオンとは異母兄弟との設定だ。『ブラックパンサー』(2018)のライアン・クーグラー監督が当初このキャラクターをヴィランに希望していたというエピソードからも、ファンからの根強い人気がうかがえるだろう。

2017年6月、米The Hollywood Reporterは、ソニーがクレイヴン・ザ・ハンターとミステリオを主人公とするスピンオフ映画を企画していると報じていた。現在、ミステリオは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に登場すると伝えられているが、長らくソニーはキャラクターや企画の検討を続けてきたということだろう。

Colliderによれば、現在クレイヴン・ザ・ハンターのスピンオフ映画に脚本家として携わっているのは、映画『イコライザー』シリーズや『マグニフィセント・セブン』(2016)を執筆したリチャード・ウェンク。『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(2016)や『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』(2017)、『メカニック』(2012)など、とにかく男気あふれるアクション映画でおなじみのクリエイターだ。

一方で留意しておきたいのは、クレイヴン・ザ・ハンターが“スパイダーマン狩り”を大きな目標として掲げるキャラクターなのに対して、『ヴェノム』(2018年11月2日公開)に始まるソニーの「スパイダーマン」関連作品はマーベル・シネマティック・ユニバースとは世界観を共有しておらず、おそらくスパイダーマンが本編に登場するのは難しいということだ。スパイダーマンが登場しないとして、彼はどんな目標を持ち、なんのために動くことになるのだろうか?

なお、ソニーはトム・ハーディを主演に迎えた『ヴェノム』のほか、ジャレッド・レトが主演する『モービウス(邦題未定、原題:Mobius)』、脚本作業の遅延で一時保留されているという『シルバー&ブラック(邦題未定、原題:Silver and Black)』を準備中。ほかにもスパイク・リー監督が手がける可能性が伝えられた『ナイトウォッチ(仮題)』、韓国系アメリカ人の女性ヒーローを描く『シルク(仮題)』の企画が存在することも報じられている。一連の作品がどう展開することになるか、まずは『ヴェノム』の反応がカギになるといえそうだ。

Source: Collider
Eyecatch Image: Photo by Stefan Scheele Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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