Netflix、ストライキを受けて脚本家との契約を一時停止へ

2023年5月2日(現地時間)に脚本家ストライキが始まって数日が経ち、ハリウッドの主要テレビスタジオは、脚本家兼プロデューサーとのオーバーオール契約(独占包括契約)およびファーストルック契約の一時打ち切りを通知し始めている。この対応についてNetflixは検討中といわれていたが、9日、現在制作に参加していない脚本家兼プロデューサーのオーバーオール契約を一時停止する方向に踏み切ったようだ。米Deadlineが報じている。
すでにワーナー・ブラザース・テレビジョン、ユニバーサル・スタジオ・グループ、CBSスタジオ、ディズニー・テレビジョン・スタジオ、20thテレビジョン、ABCシグネチャー、HBOが同様の通知を送付。ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンは書面ではなく、代理人との会話や非公式のメールで伝えたという。Amazon Studiosも5月8日の週前半に書面による通知を始めるとみられている。
Netflixは、同社と契約中の脚本家兼プロデューサーの代理人に連絡し、現在制作に参加していない者はオーバーオール契約が一時停止となる旨を伝えたという。後日、正式な通知が送られる見込みだ。
現在テレビシリーズを撮影中の者は、終了次第、同様の措置が適用される予定。なお、同社は30日間、これらの契約に基づいて業務を行うアシスタントの賃金を負担するという(制作幹部は対象外となる)。
全米脚本家組合(WGA)のストライキ中、契約の一時停止は標準的な慣行となっている。一部の契約は業務停止が明けた後に再開され、停止期間分が延長されるとDeadlineは予想している。また、2007~2008年のストライキを基に判断すると、一部の契約は脚本家との契約にある不可抗力条項を使って打ち切られる可能性もあるという。
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