『スター・ウォーズ』とDCのドラマ、米ストライキで制作延期・中断の影響

全米脚本家組合によるストライキが3週目に入った。『スター・ウォーズ』の実写ドラマ「マンダロリアン」(2019-)や『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(2022)のスピンオフドラマ「ザ・ペンギン(原題:The Penguin)」の制作にも影響が出始めている。「マンダロリアン」は新シーズン撮影延期の可能性が浮上し、「ペンギン」はピケによって撮影中断となった。
米Deadlineによると、「マンダロリアン」シーズン4は2023年9月より撮影予定だったが、ストの影響で開始時期を延期する可能性が高いとのこと。シーズン4の制作は正式発表されていないものの、2022年5月時点でクリエイターのジョン・ファヴローが、すでに脚本作業に取り組んでいることを示唆していた。2023年2月には、脚本が完成済みであることを認めている。なお、本件についてルーカスフィルムの担当者はコメントを控えている。
一方、『THE BATMAN―ザ・バットマン―』の悪役ペンギン/オズワルド・コブルポット(コリン・ファレル)を描く単独ドラマ「ペンギン」は、撮影の一時中断を余儀なくされた。5月16日(現地時間)ニューヨーク州ウェストチェスターでの撮影を予定していたが、先に現地入りした抗議者らがピケを張り、その日の撮影は行えなかったという。この状況について脚本家のひとりは、「バットマンは1941年以来、ペンギンを締め出そうとしている。WGAは1日でそれを成し遂げた」と『バットマン』ネタを用いてツイートした。
なお「ペンギン」以外にも、複数シリーズの撮影がピケによって一時中断されている。直近では、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)新作ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の撮影中断が話題となった。
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