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ハリウッドのストライキ終結後、制作再開される作品はどれ?「ストレンジャー・シングス」『ワイスピ』など、各スタジオ最優先タイトル計画

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
© Universal Studios. All Rights Reserved.

全米脚本家組合(WGA)のストライキが終結し、スタジオやストリーミング企業は制作再開の準備を進めている。現在も続く全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)のストライキが終わり次第、特定の映画・テレビシリーズを優先的に進める計画のようだ。米Varietyのレポートを基に、各社の最優先タイトルと今後の流れを見てみよう。

まず映画については、大型プロジェクトのプリプロダクション(撮影前の準備作業)がすぐ再開となる可能性がある。パラマウントは、リブート版『スター・トレック』第4作とマイケル・B・ジョーダン主演の『レインボー・シックス(原題)』、ワーナー・ブラザースは『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)の続編、ユニバーサルは2025年米公開予定の『ワイルド・スピード』最終作『Fast X Part 2(原題)』の脚本作業を始める見込みだ。

また、ストによって撮影が中断された作品はすべて優先となる。例えば『グラディエーター2(仮題)』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO(原題)』『デッドプール3(仮題)』『ビートルジュース2(原題)』、クリント・イーストウッド監督の『Juror No. 2(原題)』『ツイスター』(1966)の続編『ツイスターズ(原題)』が該当する。いずれもSAG-AFTRAのストライキが終了次第、撮影が再開されるだろう。

一方テレビ作品に関しては、長寿シリーズや、すでにプリプロダクションや撮影が始まっていた新シリーズを優先する意向だ。新シリーズの開発と比べて準備期間が短く、比較的スムーズに制作を再開できるからだ。

Netflixにとって最優先は、「ウェンズデー」シーズン2「ストレンジャー・シングス」シーズン5の脚本執筆・撮影だ。ちなみに「ストレンジャー・シングス」の脚本家チームは、WGAのスト終了後すぐ「We’re back(戻って来ました)」と米公式(旧Twitter)に投稿。早速ライターズルームを再開したことを報告した。

HBOはストライキ中に「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2の撮影を完了できたため、今後は「THE LAST OF US」シーズン2「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン3「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン3の制作に重点を置くことになる。

またネットワーク作品については、ABCの「グレイズ・アナトミー」(2005-)や「アボット・エレメンタリー」(2021-)、FOXの「9-1-1:ローンスター」(2020-)、NBCの「LAW & ORDER」シリーズや「シカゴ」シリーズ、CBSの「FBI」シリーズなどの撮影が、最優先で開始されるようだ。

WGAは2023年9月27日、148日間にわたるストライキの終了を発表し、1万1500人の組合員は仕事復帰が認められることとなった。一方、7月13日に始まった米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキは現在も進行中。10月2日より、映画製作者協会(AMPTP)との交渉を再開する

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Source:Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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