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まだい 2018.6.10 13:55 Feature | Tv/Movie

没入感の極み！『ニンジャバットマン』ドルビーアトモス版「時空震サウンド」体験レポート

オール日本で企画・製作された注目アニメーション映画『ニンジャバットマン』がいよいよ2018年6月15日より公開される。本作は戦国時代にタイムスリップしたDCヒーローとヴィランの戦いをケレン味たっぷりに描く、この夏一番クレイジーなアクション映画だ。

そんな『ニンジャバットマン』は一部劇場にて、臨場感溢れる特別音響「時空震サウンド」での上映が実施される。THE RIVERではこの時空震サウンドを、最新音響システム「ドルビーアトモス」環境下にていち早く体験。その全貌をレポートする。

時空震サウンドとは

「時空震サウンド」では、音の位置やボリュームといった設定が上映環境に合わせて変わり、その劇場での最大限の音響効果を楽しめる。さらに従来よりスピーカーの数を増やした音響システム「ドルビーアトモス」と併用することによって、キャラクターの動きに合わせて声や効果音が移動。音の出る位置が映像とリンクしているため、まるで作品の世界に入り込んだかのような没入感を得ることができるのだ。

ジョーカーの声が縦横無尽に移動する

ドルビーアトモス環境下での時空震サウンドを実際に体験してみたところ、確かに音が移動する様子やその方向まで認識できた。例えばジョーカーを捕えるべくバットマンが城に潜入するシーンでは、ジョーカーの姿は見えないものの、声だけが聞こえる。その声が天井、そして左右へと移動していくのがハッキリと分かり、ジョーカーの襲来に備えるバットマンの緊張感をそのまま味わうことができる。

音の重なり、身体に響く感触も

バトルシーンひとつとっても、刃がぶつかる音や風の音、BGMなど、これまで意識していなかった様々な音が同時に聞こえることによって、従来の環境とは段違いの臨場感を味わえる。

さらに驚かされたのは、特に敵味方が入り乱れるような大規模な戦闘場面において、音が身体に響くような感覚を覚えたこと。前後左右に加え、天井に取り付けられたスピーカーからも音が鳴ることで、全身が音に包まれるような体験ができた。

『ニンジャバットマン』には、キレキレのアクションやねぶたをモチーフにしたヴィラン紹介など、全編にわたってエンタメ感溢れるド派手な演出がされている。またキャラクターが縦横無尽に動き回る演出も多いため、時空震サウンドやドルビーアトモスといった特別音響との相性は抜群だ。

この臨場感溢れる音響を創り上げたのは、「Fate」シリーズ（2011-）や「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ（2014-）、「亜人」（2016）などの音響監督として知られる岩浪美和氏。同氏が手掛けた『ガールズ&パンツァー劇場版』（2015）爆音上映は大人気を博し、ファンは同作の爆音上映が行われた立川シネマシティを聖地と呼ぶほどだ。

今回の時空震サウンド上映では、岩浪音響監督自身が各劇場に直接足を運び、それぞれのスクリーン規模や上映環境に合わせて音の調整を行ったのだという。お時間のある方はぜひ時空震サウンド上映館を巡り、劇場ごとに異なる音響効果を楽しんでみては。