『プレデター』未発表オリジナル脚本、米国でコミック化 ─ 1984年執筆、幻のストーリーが甦る

コミック『ヘルボーイ』『シン・シティ』などのダークホースコミックスが、人気SF映画『プレデター』（1987）の未発表オリジナル脚本をコミック化することがわかった。米Syfy Wireが報じている。

『プレデター』はアーノルド・シュワルツェネッガー主演で世界中に大ヒットを巻き起こし、今もなお映画ファンから愛されるSFモンスター映画。屈強な軍人・ダッチ率いる特殊コマンド部隊が、中央アメリカの架空の国バル・ベルデで行方を絶った重要人物を奪還すべく任務に就いた後、高度な技術を持つ地球外生命体・プレデターに狙われる物語だ。シリーズ作品には、『プレデター2』（1990）『プレデターズ』（2010）のほか、『エイリアンVSプレデター』（2004）『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』（2007）、そして『ザ・プレデター』（2018）がある。

このたび発表されたコミック版は、第1作『プレデター』を手がけたジム・トーマス＆ジョン・トーマスが1984年に執筆したものの、最終的に使用されなかった脚本を基に、ライターのジェレミー・バルロー、アーティストのパトリック・ブレイン＆アンディ・オーウェンズらが手掛けるもの。5部作のミニシリーズとなり、第1作は2020年6月10日に米国で刊行される。オリジナル脚本について、ジェレミー氏は以下のようにコメントした。

「（コミックは）『プレデター』と骨格は同じですが、元々のアイデアは非常に異なるもので、ある意味では映画よりも深いものでした。我々はその違いを引き立たせています。パトリック・ブレイン、アンディ・オーウェンズのようなダイナミックなアーティストの手によって、壮観な作品へと仕上がりました。『プレデター』ファンは気絶しちゃいますよ！」

なおダークホースコミックスが人気映像作品のオリジナル脚本をコミカライズするのは今回が初めてではない。2018年にはSF作家ウィリアム・ギブソンが手掛けた『エイリアン3』（1992）の未完成脚本がコミック版として出版されたほか、2020年春にはリドリー・スコット監督の『エイリアン』（1979）の初期脚本がコミック化される予定。今後の取り組みにも注目だ。

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Source: Syfy Wire