Kyoko『エイリアン』『DUNE』ドラマ版、 米俳優ストライキ中も撮影決行
全米映画俳優組合（SAG-AFTRA）のストライキによって数々の作品が撮影を中断する中、『DUNE／デューン 砂の惑星』（2021）の前日譚ドラマ「Dune: The Sisterhood（原題）」と『エイリアン』のテレビドラマ版は、撮影決行を予定していることがわかった。
米Deadlineによると、「Dune: The Sisterhood」はSAG-AFTRAではなく英国の俳優組合であるEquity契約作品。よって「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」と同様に、本作のキャストはSAG-AFTRAのストライキ中も撮影へ参加することが可能となる。
Equityは「SAG-AFTRAとそのメンバーを支援する」とした上で、「現在、Equity UKの団体協約の下で働いているSAG-AFTRAのメンバーは、引き続き仕事に従事すべき」との声明を発表している。俳優たちが撮影への参加を望むかはわからないが、英国には厳しい反労働組合法があるため、SAG-AFTRAと連帯してストライキを行うことは認められていないという。
なお「Dune: The Sisterhood」は2022年11月に撮影を開始し、度重なる降板劇を経て、2023年3月には「事前に予定されていた休止期間」に入っていた。報道によると、まもなくブタペストでの撮影を再開する予定だという。
また『エイリアン』のドラマ版は、現在タイでプリプロダクション（撮影準備）中。米Varietyによると、本作のキャストはSAG-AFTRAとEquityのメンバーで構成され、主演のふたりはSAG-AFTRAのメンバーだと考えられている。よってストライキ期間中は、SAG-AFTRA所属のふたりを除いたキャストで撮影を進める見込みのようだ。なお、本件についてタイ在住プロデューサーのクリス・ローウェンスタインはコメントを控えている。
ブライアン・ハーバート＆ケビン・J・アンダーソンのSF小説を基にするドラマ「Dune: The Sisterhood」は、『DUNE/デューン』の1万年前が舞台となる物語。ハルコンネン家の姉妹ヴァリヤとトゥーラが人類の未来を脅かす勢力と戦い、女性のみの秘密結社「ベネゲセリット」を創設する。キャストはヴァリヤ役に「チェルノブイリ」のエミリー・ワトソン、トゥーラ役に「ザ・クラウン」のオリヴィア・ウィリアムズ。ショーランナーはアリソン・シャプカーが務める。
『エイリアン』のドラマ版は、人気ドラマ「FARGO／ファーゴ」（2014-）や「レギオン」（2017-2019）の企画・製作総指揮で知られるノア・ホーリーが手がけ、米FXの下で製作が進行中。シリーズの生みの親であるリドリー・スコットがプロデュースを担うと伝えられている。主演のひとりとして、『ドント・ウォーリー・ダーリン』（2022）のシドニー・チャンドラーが決定している。
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