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『スター・ウォーズ』新作映画、『スカイウォーカーの夜明け』以降の物語に ─ 続3部作キャラ再登場の可能性も

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

ルーカスフィルムが企画している『スター・ウォーズ』の新作映画(タイトル未定)が、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)以降の出来事を描く物語となることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。

本作は「LOST」(2004-2010)「ウォッチメン」(2019)などの人気ドラマを手がけてきたデイモン・リンデロフが脚本を執筆し、マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマ「ミズ・マーベル」(2022)のエピソード監督であるシャーミーン・オベイド=チノイが監督を務めるもの。2022年10月24日に第一報が伝えられていた

新たな報道によると、リンデロフによる新作映画は『スカイウォーカーの夜明け』以降の世界が舞台となるが、同作で完結したスカイウォーカー・サーガの続編ではない。ただし、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に始まった続3部作のキャラクターが再登場する可能性はあるとのこと。現在、ルーカスフィルムは本作を“1本かぎり”の単独作品として計画しているが、結果しだいでは続編もありうるという。

過去作でも脚本家のパートナーとともに執筆にあたってきたリンデロフは、『スター・ウォーズ』にも共同脚本家を起用。今回は「ストレイン 沈黙のエクリプス」(2014-2017)や「カウンターパート/暗躍する分身」(2017-2019)に携わった新鋭ジャスティン・ブリット=ギブソンとタッグを組み、“はるか彼方の銀河系”の物語に挑む。

本企画は過去数ヶ月にわたって準備されており、2022年5月の「スター・ウォーズ・セレブレーション」後に脚本家ルームが結成されたという。メンバーはリンデロフ&ブリット=ギブソンのほか、「LEFTOVERS/残された世界」(2014-2017)でリンデロフとパートナーを組んだ「ステーション・イレブン」(2021)のパトリック・サマーヴィル、「オビ・ワン=ケノービ」(2022)コンサルティング・プロデューサーのレイナ・マクレンドン、「レギオン」(2017-2019)のアンディ・グリーンウォルドら。「マンダロリアン」(2019-)などのデイヴ・フィローニが参加していた可能性もあるという。会議は2022年7月に2週間かけて行われ、一同で原案を作成したのち、リンデロフ&ブリット=ギブソンが脚本の執筆に入っているということだ。

ところで突如判明した本作だが、米Puck Newsによると、ルーカスフィルムに対し、ディズニー側は「新たなプロジェクトやスタッフを発表しないように」とアドバイスをしていたという。スター・ウォーズ・セレブレーション、サンディエゴ・コミコン、D23という3度のタイミングを見送った背景には、ディズニーの「(発表した企画を)実現できなければ批判を招く。ルーカスフィルムはそういうケースが多い」という思惑があったようだ。

事実、ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』新3部作に「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のデヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスを起用したが両者は降板。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督の新3部作も目立った動きはない。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギが製作する新作映画や、『ソー:ラブ&サンダー』(2022)タイカ・ワイティティ監督の新作もいまだ開発中で、具体的な目処は立たないままだ。『ワンダーウーマン』シリーズのパティ・ジェンキンス監督による『ローグ・スコードロン(原題)』も無期延期、また『インフィニット』(2016)J・D・ディラード監督の新作企画は2020年の第一報から続報がない。

リンデロフが手がける新作映画は、もしも順調に進めば2025年12月の米国公開になるとみられる。今度こそ形になるか…!?

▼『スター・ウォーズ』の記事

Source: The Hollywood Reporter, Puck News, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。