ハリウッドを代表する名優、ロバート・レッドフォードの最新作にして俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』より、このたびレッドフォードが出演した往年の名作を彷彿とさせる新たな場面写真が6枚到着した。

ロバートが最後に演じるのは、90回以上の銀行強盗と16回の脱獄を繰り返しながら誰ひとり傷つけなかった、実在する“伝説のアウトロー”フォレスト・タッカー（1920-2004）。米国の有名レビューサイトRotten Tomatoesにて満足度93％の高評価を獲得（2019年5月30日時点）した、圧倒的な支持を集める話題作がまもなく日本にやってくる。

レッドフォードがクラシカルな中折れ帽にブルーのスーツを合わせてスマートに着こなす姿から思い浮かぶのは、1930年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が伝説の賭博師の手を借りてマフィアに一世一代の復讐劇を仕掛ける『スティング』（1973）や、同じく1930年代のメジャーリーグで、苦境に立たされながらも35才のルーキーとして復活を遂げたロイ・ホッブスの半生を描いた『ナチュラル』（1984）だろう。彼らもクラシカルなハットにスーツという時代を感じさせるスタイルが印象的だった。

また、本作でレッドフォードが演じるのが“銀行強盗”とあって、19世紀末のアメリカ南西部で名を馳せた銀行強盗の物語『明日に向って撃て！』（1969）のサンダンス・キッドを連想する方もいるのではないだろうか。

レッドフォードが革張りのシートにヴィンテージ感溢れる内装のクラシックカーを運転する姿からも、かつての作品にみられた「レッドフォード×クラシックカー」の組み合わせを思い起こせるはず。1920年代のロングアイランドを舞台にした『華麗なるギャツビー』（1974）で謎の大富豪ギャツビーが運転するゴージャスな黄色のロールスロイスや、1920年代のアメリカを舞台に、 飛行機に魅せられた男たちの生き様を描いた『華麗なるヒコーキ野郎』（1975）のオープンカーも思い起こされる。

さらに、古き良きアメリカを感じさせるティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォードは、不意に組織の陰謀に巻き込まれたCIA職員の逃走劇を描くサスペンス『コンドル』（1975）をほうふつとさせる。今もなお古びないポリティカル・スリラーの傑作だ。

そのほか、上品なジャケットにノーネクタイを着用し、神妙な表情で電話している様子をとらえた一枚や、やはり渋いスーツ姿で車の前に立つ姿など、性別を問わず魅了されてしまう、レッドフォードらしいクールな色男の表情がさまざまに切り取られている。さて、本編ではどんなレッドフォードを観ることができるだろうか…？

『さらば愛しきアウトロー』

1980年代アメリカ。伝説の銀行強盗フォレスト・タッカーは、紳士的な犯行スタイルで、銀行強盗と16回の脱獄を繰り返していた。事件を追うジョン・ハント刑事は、誰ひとり傷つけずに2年間で93件もの銀行強盗を成功させたタッカーの仕事ぶりに惹かれ、仕事に疲れるだけの毎日から、彼の逮捕へ向けて再び情熱を取り戻す。フォレストが堅気でないと感じながらも、心を奪われてしまった恋人もいた。そんな中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を計画するが……。

映画『さらば愛しきアウトロー』は2019年7月12日（金）TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。

『さらば愛しきアウトロー』公式サイト：https://longride.jp/saraba/

あわせて読みたい

ロバート・レッドフォード『さらば愛しきアウトロー』日本版予告編が到着 ─ ムビチケ特典はポストカードセット

アウトローからのメッセージ